冬は空気が乾燥していることが多く、晴天時には遠くまで見渡すことができます。
そんな折、昨年12月17日(日)、仙台出張の機会がありました。
出張自体はあまり好きではないのですが、せっかくの新幹線の旅なので、今回は走行に沿ってどこまで富士山を望むことができるかを試してみました。
6年前に「つぶやき」カテで書いた冬は富士山の、いわば拡大版です。
また、一部の記録は、旅日記(72)にもあります。
ひとつの「旅」を大きくまとめることなく小出ししてブログ記事数を量産する、研究で言えば「サラミ出版(ボローニャ出版)*」みたいなものです(笑)。
*サラミ出版:ひとつの研究で得られた結果をいくつかに分けて論文化し、論文数を増やすこと。サラミソーセージを薄く何枚もにスライスすることに例えた。不正行為とは言えないものの、研究倫理的には避けるべきとされる。(日本学術振興会「科学の健全な発展のために」編集委員会編:科学の健全な発展のために-誠実な科学者の心得-.丸善出版,東京,2015,p.70)
旅程は
名古屋(0620)===[ひかり630]===(0814)東京
東京(1200)===[やまびこ137]===(1402)仙台
です。
この日は6時20分名古屋始発の新幹線のため、豊橋からは暗すぎて富士山が望めず、浜名湖付近からも無理でした。
最初の富士山は掛川城との2ショットです。
<掛川城を望む 07時04分>
富士山を最も近くで望めるのは富士川鉄橋から新富士駅を過ぎるまでの間で、目を凝らせば登山道のジグザグも見えます。
<新富士駅通過直後 07時29分>
神奈川県内からもいたるところで見え隠れしながらも明瞭です。
<小田原市中里付近から 07時44分>
新横浜駅、鶴見川からの富士山は上記「旅日記(72)」をご参照ください。
ここまでが東海道新幹線でした。
ここからは、今回の主題、東北新幹線です。
東京で途中下車し、駅舎内のステーションギャラリーへ行った後、東北新幹線に乗りました。
東京駅12時発ですので、事前に購入したサンドウィッチを上野駅までの間に食べ、その後デッキに立って、進行方向左側の窓から基本的にやや後方を望みます。
東京都内からも富士山が見られるというのですが、私が捉えることができたのは、東京都と埼玉県の堺を作っている荒川を渡る時です。すぐ脇で車が走っているのは戸田橋です。左手奥に雪をかぶった富士山が見られます。
<荒川から 12時15分>
埼玉県に入り、さいたま市付近では新幹線は武蔵野線を見下ろしながら北上します。このあたりからは比較的よく望めますが、下の写真は埼京線中浦和駅付近で撮りました。
<上:南区付近;中:武蔵野線を見下ろす;下:桜区付近 12時19分>
間もなく新幹線は大宮駅に停車します。
大宮駅からも富士山は見られますが、私が立っている場所があまりよくなく、大宮駅停車前後で撮りました。ビルの間に見える富士山です。このあたりでは、カメラを進行方向に対しほぼ直角に構えます。
<上:大宮駅到着前 12時21分;下:大宮駅発車直後 12時26分>
新幹線は更に北上し、大きな利根川を渡り、茨城県をかすって栃木県へと進みます。
<上:久喜市より 12時32分;中:利根川 12時33分;下:古河市より 12時33分>
栃木県へ入ると、遠方から東北本線が近づいてきます。富士山の影はやや薄くなります。
<栃木県野木町付近 12時35分>
そして小山市です。すぐに小山駅を通過します。
私の目とカメラではこの付近が富士山を見ることのできる場所としては北限でした。
<小山駅通過直前 12時37分>
小山駅を越すと(その前からもですが)、進行方向右手に特徴的な形をした筑波山をくっきりと望むことができました。
<小山駅通過直後の右側車窓から見た筑波山 12時38分>
本当なら、ここから左手に足尾山地、そして那須野原と続くのですが、残念ながら、だんだん天気が悪くなり、遠くまで見通すことができませんでした。
それでも、仙台までほぼ立ちっぱなしで、それなりに旅を"堪能"しました。
旅日記のインデックスはこちらです。
鉄道日記・続鉄道日記もよろしく。
相互リンク⇒アクティブなごやん