イトカメムシ | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 私はプランターで食料用のオオバ(青紫蘇)を育てています。

 

 先日、水撒きをしようとして近寄ると、小さな昆虫がいました。

 イトカメムシです。

 体長は約7mmで、この種にしては大きめです。

 

 北海道を除く日本に広く分布する種で、どうってことはないのですが、私はカメムシというと、ついつい捕獲してしまいます。試験管の中へ入れてみると、実に可愛いものです。

 

 このカメムシは長く「草食性」とされてきていて、私も10年前に書いた記事では草食性としていました。

 しかし、近年、アブラムシ等の小昆虫を捕食することが知られてきて、実際、捕食中の写真もみうけられますし、最近の昆虫図鑑の中にはそのように記述されていることもあります。

 そうすると、このカメムシは「雑食性」ということです。

 

 イトカメムシが昆虫を捕食することについての学術的な記述を私のレベルで見出すことはできませんでしたが、著明な昆虫学者、古川晴男先生(故人)が1972年に「イトカメムシ食性の一例」として、アリマキ(アブラムシ)の落とした甘露(honey-dew)をイトカメムシが吸液していることを報告されています*

 この例ではイトカメムシがアブラムシを直接捕食しているわけではありませんが、アブラムシの体液がイトカメムシの食物になることを示唆する最初の報告ではないかと思われます。

 *古川晴男:イトカメムシ食性の一例.Rostria 1972,22:118(Rostriaは日本半翅類学会 学会誌)

 

 私もアブラムシを探してみましたが、オオバでは見つかりませんでした。

 ただ、隣のプランターにに植えてあるワスレナグサの葉には一匹いました。

 イトカメムシがこのアブラムシを狙ったわけではないでしょうが・・・

 

 イトカメムシが草食性か雑食性かなど、大問題ではないかもしれませんが、ちょっと気になったので、調べてみました。

 

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