オリンピック/パラリンピック(オリパラ)を巡る最近の話題をさらっているのは、いわゆる「森発言」で、日本だけでなく、世界の笑いものになってしまいました。
しかし、日本のオリパラ組織委員会に森委員長辞任を求める声はありません。
マスコミ等には森さんの首に鈴をつけることができるのは、総理大臣ぐらいだという論調もあります。
2月12日に"有識者会議"で検討するとも言われています。
しかし、この問題は有識者会議で検討されなければならないようなことでしょうか?
とんでもない発言ですから、さっさと身を引いていただくのが筋というものでしょう。
しかし、結局、辞めていただくわけにはいかないのでしょう。
なぜでしょうか?
一般的には「森氏に代わる人材がいない」ということでしょうが、どの視点からでしょうか。
世界中の各界とのパイプが太いから・・・これは建前ですね。
私の考えは少し違います。違いますが、案外当たりかもしれません。
思い出してください、1月のタイムズの記事を。現在、ネットでこの記事にアクセスするには有料会員でないといけませんが、アクセスできる人や紙媒体の情報をお持ちの方はそれを参考にしてください。
あきらかに「中止」と言っているでしょう。
その流れは私が前述の「タイムズの記事」にまとめたたように、昨年2月にさかのぼります。
私の考えるキーワーズ(key words)は「連立政権中枢の言」、「オリパラ中止」、「(延期はありえないので)2032年の出直し」、「面子をつぶさない中止の決定」、「森さん自身のこと(詳細割愛)」などです。
どれもそれなりに根拠があると思います。
最近になって、大会そのものの順送り案もでてきているようですが。パリだって、コロナ禍にあり、準備が滞っているでしょうし。
要するに、「面子をつぶさず開催を中止する方法」が探られているのではないでしょうか。
無観客での開催の可能性も言われています。その可能性はゼロではないかもしれませんが、少なくとも選手は来日することになります。
ワクチン接種を選手優先にしますか? 世の中が許さないでしょうね。
来日するのは選手だけですか? コーチ、通訳、様々な役員・・・そう、選手だけが来るわけではないのです。通訳は日本で調達すればよいというものではないでしょう。通訳の仕事は単に日本語と他言語の橋渡しというだけでなく、選手のメンタル面も考えられる、選手とツーカーの人でないといけないでしょう。
それやこれや考え、恐らく「選手の派遣は認めない」という国が出ると思います。その国がもし「スポーツ大国」だったり「政治的な力の強い国」だったりすると、その流れは一挙に他国、多国に広がります。結局開催できないということです。
→中止せざるを得ない。→中止を決定。→IOC会長のせいでもないし、日本組織委員会のせいでもない。(面子を保つ)
そうは言っても、日本で中止決定するのは日本の組織委員会です。
もし森氏が委員長を辞めたら、次の委員長は「大会中止を決定した委員長」になります。
誰もやりたがらないでしょう。
で、タイムズの記事の最後のフレーズが生きてきます。特に「Mr. Mori,83・・・」から続く最後の2行、「final dream.」までです。
そんなこんなですが、もし、森氏が辞任したら、次の委員長は可愛そうだなと思います。
「詰め腹を切らされる」のですから。
でも、それで最もあわてるのはIOCの、特にバッハさんでしょうね。
「慣れあい」相手が欠如しますから。
ちょっとうがった見方かもしれませんが、日本の組織運営というのはそんなものでしょう。
理想的には私の予想が外れ、もっと状況がよくなり、観客を入れて開催することですが。
※それにしても、今頃になってあちこちから批判の声が上がってきました。おそらく、横を向いて、「あそこも言ってる、ここでも批判が。じゃ、ウチも声明を出すか。」てなもんでしょう。
そういう国ですね、日本は。
そろそろ、世界最大の広告代理会社も何か言うんじゃないでしょうか?
ロンドンに本社のあるあの会社が。
【2月10日追記】
立憲民主党の今井議員が発言の中で「日本は女性差別のあるような国だと思われてしまいます」だって。
女性差別のあるような国ではなく、はっきり女性を差別する国ですよ、日本は。
日本の最近の政権は、議論を嫌い、専門家を避け、女性を差別してきました。民主党素人政権の後継である立憲民主党さんはどうでしたか、どうですか(ニヤッ)。
それと、そもそも、これは国会案件でしょうか?
オリパラは都市(東京都)が主導するものではないですか?
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