ジョルジュ・ブラック in 東京 | (新)なごやん

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名古屋からJリーグ アルビレックス新潟に熱い思いを送ります。旺盛な好奇心そのままに、アルビネタに留まらず、鉄道、芸術、SWL(短波・海外放送受信)、昆虫、等々、思いつくまま書いていきます。
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 今年の5月18日、東京への出張があり、その際、結構な自由時間が取れました。

 その日は「国際博物館の日」ということで、全国各地の博物館や美術館で様々なサービスが行われていました。私が行ったのはパナソニック汐留ミュージアムで開催されている「ジョルジュ・ブラック展」です。なにしろ、この美術館では無料入館を実施していましたから。

<本企画のリーフレット>


 私にとっての最寄り駅はJR新橋駅です。

<JR新橋駅>


 この美術館は汐留シティセンターに隣接するパナソニック東京汐留ビルの中にあります。シティセンター敷地内では撮影禁止ですし、汐留ビル内ではもちろん写真撮影はできません。ただ、展示室の入口にある看板は撮影可能でした。

<展示室入り口>


 ブラックはフランスのル・アーブルで生まれで父は建築装飾の職人だったそうです。

 画家を目指し、パリへ出たブラックはフォビズムに参加しますが、セザンヌの影響を受け、さらにパブロ・ピカソと出会うとキュビズムへ向かいます。初期の作品にはそれがよく表れています。

<油彩「静物」,1911>(リーフレットより)


 ギリシャ神話のペレウスとネレウスをモチーフにした「青い鳥」はピカソへのオマージュとして頻繁に描いています。

<グワッシュ「青い鳥~ピカソへのオマージュ」,1963>(リーフレットより)


 やがてブラックは二次元作品を工芸品を中心に陶器や彫刻といった三次元作品へと変化させます。

<陶器「ペルセポネ」,1961-63>(リーフレットより)


 ブロンズの「青い鳥」は前掲の「青い鳥」の立体版と言えます。

 ブロンズとアメジストを巧みに組み合わせた「グラウコス」も目を見張らせてくれました。


 ジュエリーもまた、それらの中で展示されていました。

<ブローチと指輪,1961-63>(リーフレットより)


 31点のジュエリーのコーナーにはたくさんの人が集まっていました。


 この展覧会の出口付近には撮影コーナーがあり、椅子に腰を掛けてブラックと語らう写真を撮ることができます。

<撮影コーナー>


 また、ジュエリーなどが展示されている部屋の床には上記の「三つの恩恵」や彫刻の「グラウコス」をモチーフにした映像(影絵)が流れていました。


 係の人に「この仕掛けはパナだからできるのですか?」と尋ねたところ、「そうです。」ということで「Space Player」という一種の照明器具のパンフレットを差し出されました。[Lighting+Projection=Wonder space]ということで、照明と映像で新しい空間を作るのだそうです。


 まだそれほど普及はしていないようですが、ユニークなもので、「よろしかったら使ってみてください。」といういことでした。でも、素人の私に言われてもねぇ。(ちなみに、私はパナソニックの関係者でもガンバ大阪サポーターでもありません。)

<Space Player のパンフレット>


 この美術館では展覧会場の出口付近にスタンプラリー用のスタンプが備えてありました。連続した4回分のスタンプを集めると、「汐留ミュージアムコンプリート賞」として記念品を受け取ることができるようです。とりあえず今回分を押してきました。「青い鳥」のペレウスとネレウスです。4回連続は無理でしょうけど。

<スタンプカード>


 この美術館はジョルジュ・ルオーの作品を約190点所蔵していて、「ルオーギャラリー」なるルオーのコーナーがあります。今回はそのうち「人体表現とエジプトへの逃避」と題して11点が展示されていました。


 ブラックの展覧会は6月24日まで開催されています。その後7月28日から9月17日まで愛知県の岡崎市美術博物館へ巡回します。


 5月27日のEテレ、「日曜美術館」のアートシーンで紹介されたことでもあり、これから会期末に向けて混んできそうです。


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