インドネシアの絣@芹沢圭介美術工芸館 | (新)なごやん

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 昨年12月中旬の月曜日、仙台へ出張する機会があり、午後からの仕事の前に仙山線で東北福祉大前駅へ行きました。特に福祉の勉強をしに行ったわけではありませんが(笑)。

<東北福祉大前駅>

 

 この駅の前には東北福祉大学の「ステーションキャンパス」があり、そこからシャトルバス(カレッジバス)でこの地域の各キャンパスへ行けるのです。

<シャトルバス東北福祉大学ステーションキャンパスバス停とバス>

 

 私が行った先はメインとも言える「国見キャンパス」です。ここに「芹沢圭介美術工芸館」があります。シャトルバスの国見キャンパスバス停の真向かいの二号館にあるので、すぐにわかりました。

 この時期、キャンパスの隅にはその頃に降った雪がまだ残っていました。

<東北福祉大学二号館と芹沢圭介美術工芸館入口(工芸館は5階、6階)>

 

 芹沢圭介は静岡生まれの染色工芸家で、日本の「民芸運動」に寄与した人です。文化功労者であり、人間国宝でもあった芹沢圭介の作品は倉敷の大原美術館や圭介の地元の静岡などにもあるのですが、圭介の息子が考古学者で、東北福祉大学の教授であったことが縁で圭介の作品やコレクションを東北福祉大学に寄贈し、それをもとに美術工芸館を設立したということです。

 

 芹沢圭介はヨーロッパのアーツ・アンド・クラフツとも関連する民芸運動の中で、版画(板画)家の棟方志功と並んで私が好きな作家です。

 

 ちなみに、圭介自身も仙台を含め東北が好きだったとのことです。

 

 私が行った時は圭介のコレクションから「インドネシア 島々の絣」展が開かれていました。

<本企画のリーフレットと入館券>

 

 絣は日本独特の染色技法と思われているフシもあるのですが、英語で(だけでなく一般に)絣を意味する「ikat(イーカート)」はもともとインドネシア語(ムラーユ)で、インドネシア(もちろん、マレイシアも)の島々でさまざまな絣が生み出されています。

 

<展示品の一部(リーフレットより)>

 

 今回の展覧会では圭介のコレクションから約50点が展示されていました。

 

 このようなワークシートが置いてあり、解説付きで、大変役に立ちました。

<役に立つ「チャレンジシート」>

 

 インドネシアの絣とともに、圭介の作品から圭介が描いた装幀本も数百点展示されていました。さらに、「そば猪口」のコレクションもずらりとあり、鑑賞には結構時間がかかりました。

<そば猪口(リーフレットより)>

 

 この美術館では記念スタンプが置いてあったので、一応、押印してきました。

<記念スタンプ>

 

 帰りはやはり大学のシャトルバスでステーションキャンパスへ戻りました。バス停のすぐ横に「郷(ふるさと)」という学生食堂があり、そこで昼食を摂ろうと思ったのですが、そして、一般の人が入ってもよいのですが、学生が次々に入っていくのを見て、ちょっと遠慮し、駅の前にあるもうひとつの学生食堂「ステーションカフェ」で軽食を摂りました。

<学食「郷」と「ステーションカフェ」>

 

 そして、午後の仕事をこなし、やまびこ(「はやて」でないのが私らしい)の自由席で帰りました。

 

 この工芸館では、入館者に2018年のカレンダーを配布していました。私も一枚いただき、さっそく職場のオフィスの壁に貼りました。縦73cm、横51cmの立派なものです。絵のタイトルは「華」です。

<芹沢圭介カレンダーとリーフレットの拡大コピー>

 

 今回の企画は2月1日まで開かれていますが、一般の美術館と異なり、日曜日は休館でその代わり月曜日は開館しています。また、大学が入試などでバタバタする時期や大学の冬期休暇中は休館です。

 

 明日(1月14日)は日曜日ですから通常の休館日ですが、今日(1月13日)も休館でした。センター試験のためですって。まさに大学の美術館です(笑)。

 

 この美術館は2019年、仙台駅東にある東北福祉大学仙台駅東口キャンパスへ引っ越し、それとともに通常の美術館/博物館同様、月曜日に休館するようになりました。

 

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