カメイ美術館 in 仙台 | (新)なごやん

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 先日、仕事で仙台へ行きました。

 

 仙台には「カメイ美術館」があり、JR仙台駅から歩いて数分の場所です。

カメイ美術館リーフレット

 

 翌日午前中の予定に合わせ、前日(日曜日)の午後に仙台入りした私はそのカメイ美術館へ行ってきました。駅から近い場所にあるので手ごろだと思ったからです。

 

 この美術館は総合商社「カメイ」が設立した「財団法人カメイ社会教育振興財団」の美術館で「カメイビル」の6、7階にあります。

                                  

カメイビルとカメイ美術館の表示

 

 ビルへ入ると、今行われている展示会の案内が掲示されています。

催しもの案内

 

 この日は小山五郎展が開催されていました。

 

 今の"改憲派"「日本会議」に連なる旧「日本を守る国民会議」の顧問であり、「三井のドン」と恐れられた(?)三井銀行(現 三井住友銀行)の元社長、小山五郎氏は少年時代、画家を目指していて、社会へ出てからも、そして三井銀行の社長になった後も、多忙な生活の中で絵を描いていたということです。

リーフレット

 

 その小山五郎氏の作品が50余点展示されていました。

リーフレットより

 

 しかし、私にとって、この美術館での最大の見ものは、何と言ってもこの財団の前理事長、亀井文蔵氏が採集した蝶のコレクションです。所蔵16万頭のうちの十分の一にも満たない4,000種、約14,000頭が展示されています。

リーフレットより

 

 日本の普通種のモンシロチョウやツマキチョウといったものから、今は天然記念物となり採取できないミヤマシロチョウやコノハチョウ、さらには海外で採集したトリバネチョウ、モルフォチョウなど、見るだけでおなか一杯です。

 中には亀井氏の名前のついた中国のカメイミカドウスバシロチョウもありました。

リーフレットより

 

 世界中のほとんどの種類のチョウが並んでいました。ウンナンシボリアゲハはありましたが、さすがにブータンシボリアゲハはありませんでした。展示していないコレクションの中にあるかどうかは不明です。

 

 圧巻は「宇宙賛歌」とタイトルされた蝶のハネを並べて作ったステンドグラス風の窓です。

 これは長崎のカトリック教会の神父、烏山邦夫氏によるもので、中学生時代の烏山氏が亀井氏に自分の持っているチョウとの交換を申し出たことから交流が始まり、100種類以上、7,000枚ものチョウの羽を使って作成されたものだそうです。

絵葉書

 

 チョウ以外にも甲虫類も含めたくさんの昆虫が展示されていました。

 

 この美術館には亀井文蔵氏の弟、昭伍氏のコレクションであるコケシを集めたコーナーがあり、私が行った日にはそこで「江戸独楽(コマ)の世界」という展示がありました。

リーフレット

 

 江戸独楽の名工、廣井道顕の作品を東北歴史博物館にある「篠田安司コレクション」から借り受けて展示していました。「からくり人形」を思わせるような仕掛けもあり、なかなか趣がありました。

 

 小山五郎展は11月19日まで、江戸独楽の世界展は12月17日まで開催されています。

 

 次回、仙台へ行くのは12月の月曜日です。月曜日に開いている美術館はなさそうです。

 

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