ある男の子との出会い | チョコミントの部屋

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以前、あるコンビニの オープニングスタッフとして出会ったその男の子は、事前研修の時、1人ずつ大きな声で店の奥にいる指導者に「いらっしゃいませ」と言う練習をした時、鼻にかかったこもった声で「いらっしゃいませ」と言いました。


私はふざけているのか?と思いました。


しかし、彼を見て反省しました。

彼の耳には補聴器が…

滑舌が悪いのはそのせいでした。

 

後に聞いたら、片方は全く聞こえず、補聴器をしてる方は少し聞こえるそうです。


それを知ったら、ここまで話せる彼のこれまでの努力を思わずにはいれませんでした。


でもやはり仕事中、時々難問がありました。


後ろを向いているとお客さんに気づかない。小さい声の人やマスクの人はわかりづらい。けど、ある程度しゃべれるから聴覚障害があるとは思われなくて、怒るおじさんもいたりして…


幸いその店舗はレジ同士の感覚が近いので隣のレジにいても私には聞こえました。


彼と私は目で会話できるようになっていきました。


お客さんのリクエストが聞き取れなかった時、彼は私の方を見ます。

私は口の動きで伝えます。ジェスチャーの時もありました。

彼は長年の勘で、すぐに理解しました。


お客さんに気づかない時は手を振るとすぐに気づきました。勘がとても良い子でした。


私はそれまで聴覚障害の方とは手話ができないとコミュニケーションできないと漠然と思っていました。


けど、案外と伝わるものなんだなぁと壁がいっきに下がりました。


先日聴覚障害のお客さんがレジに来られた時もこの経験が役に立ちました。言葉は聞こえなくてもマスクはしていても、笑顔で目を見てお辞儀したら、きちんと気持ちは伝わるものです。


そしてこれは外国人と働く時にも役に立ったと思います。


わかりやすい簡単な言葉で、わかりやすいジェスチャーで伝える。

共通するところがあるなと思いました。


その男の子は専門学校に 行くためのお金を貯めてると言い、アルバイトを卒業していきました。


今頃どーしているかな。


彼との出会いは本当によい経験でした。