事務所兼社宅の我が家の前には消防署がありました。サイレンが鳴ると、父はすぐに消防署に電話をかけ、場所を聞きます。電気が通っている家に水をかけてしまうと、漏電、感電の危険があるので、いち早く電気を停める必要があるのです。
私の10歳年上の姉は、その事実を中学生まで知りませんでした。だから、サイレンが鳴ると消防署に電話して、夜も昼もすぐに飛んでいく父を、ずっと、野次馬と思って、悩み、どうして人の不幸を見に行くのかと悲しんでいたそうです。
姉は長女なので、なんでも心に閉じ込めて、我慢していたのでしょうか?
ほんとのことを知ったとき、どんなに目からウロコが落ちたことでしょう。
姉のかわいい誤解です。