ボクは発達障害の当事者
自閉症スペクトラム(ASD)と診断されていて人とのコミュニケーションが苦手妙なこだわりがあり独自の世界観を持っている異世界の住人です
簡単に言うとヘンなヤツ
ちなみに、文章で何かを伝える能力はメッチャ低い
ASDって結婚とメチャメチャ相性が悪いって話。
まぁ結婚ってのもいろんな形があるのだけれど、今回に関しては、いわゆる一般的な「結婚」の事ね
結婚式とかやってみて、一緒の家に住んで、子供ができて、夫婦で力を合わせて一緒に家庭を運営していきましょう的なヤツね
もしも、恨みのあるASDを陥れたいと思ってる人が居るなら試してみるといい。普通に結婚してあげれば簡単に相手のASDをブッ壊せますよ
まずASDって自閉症と名がつく通り、独りで自分の世界に閉じこもる性質がある。物理的にも精神的にも独りで居ることがデフォルトなんですよね
行動とか作業も一人でする事に特化してる。問題が発生した時も可能な限り自分一人で解決する。
そのくらい個人プレー特性がある。
そして自分の世界に閉じこもってる時はその世界を自分が支配できていて、自分ルールで生きることが許される唯一の世界でもある。
逆に、
ASDが外部の世界に触れている時って常に緊張状態で臨戦体制をとっている。外部の世界って必ず予測外の何かからの干渉を受ける。
誰かが視界に入って来たり、人が話しかけて来たりする。
そういった予測できない外部からの干渉に対応するために気を張り詰めて臨戦体制をとってるんですよね。
ASDがなぜそんな緊張状態になってしまうのかというと、予測できない事象に対応するのが困難だから
例えばボクが、誰かから急に話しかけられて、瞬時に対応できるのは、それを予測して臨戦体制を整えてるからだ
もし予測外に質問とか飛んできたらボクはパニックになったりフリーズする。それは避けたいんですよね
そんな不確定要素を避けようと思えば当然、一人で作業する方が合理的だし、問題解決も一人でするために最善の努力をする。
と言うより、ボクらは人を頼るようにできてないです。誰かに相談することもないし、何かを手伝ってもらうことも論外だと思ってる。
人を頼る能力がないと言ってもいい。
共同作業ができるタイプではないんですよね
だから、一人では物理的に不可能な作業以外は共同作業するべきじゃないと思ってる。
じゃあ、
こんなASDを「結婚」という枠組みに当てはめてみるとどうなるものか?
まず、
自分の生活圏内の全てに人間が存在することになる。
それって自分の世界に入ることを許さない状況なんです。だって人が居るからね。外の世界に触れ続けてるASDは当然、常に緊張状態で臨戦体制を持続しなければならない
結婚して人と同居した時点で、安全で唯一の気を許せる安心できる空間をほぼ失うことになる。
仮に、自分専用の部屋が確保されていたとしても、他者が容易に侵入できるような部屋なら意味がない。予想外の接触から身を守るために臨戦体制は解除できないからだ
その場合、世界で一番安全な空間は、自宅のトイレということになるね
それ以外の全ての空間は、社会のルールとか誰かのルールで雁字搦めに縛られた空間でもある。
そういったルールの中には、ASDが到底受け入れられないような苦痛を伴うルールもたくさん存在するのですが、結婚という契約をした以上そういったルールにも従わなければならないってバイアスがかかる。
例えば、
事あるごとに挨拶しなければならないとか、
同じベットで寝なければならないとか、
一緒に買い物に行かなければならないとか、
そういうの。普通で当たり前のことちゃうん?ってのがASDには耐えられなかったりするんですよね
つまり、世の中の正義の名の下にASDに「普通」を強制される。…最悪です
愚痴を聞いてあげるのも当り前だし、
わけのわからん祝い事も当り前、
主婦の価値観で家庭を運営するのが当り前、
ボクが妻に何も要求することが無いのは当り前だけど、
妻からの要求には応える義務が発生するのも当り前。
ボクの生活のほぼ全てが、他者のルールで支配される。
そこまで自分を殺して生きてるのに、まだ更に相手からの要求は増えていく。
耐えられるはずなくないですか?
この状況で、ASDが「いい人」を続けていられるはずないんですよね
察しの良い人は気づいてると思うけど、
ASDは結婚した時点で、ストレスから開放される手段を失ってるだって自分にとって安全な独りの空間が無くなってるからね
降りかかり続ける負担とストレス、それを開放できず半永久的に蓄積させる。
ASDが壊れるのは必然なんです。あとは時間の問題ですね