日にちを重ねるごとに
彼女との親密度は上がっていった。
そのうち、彼女は俺に手紙を渡すようになってきた。
手紙って言ってもノートの切れ端を使ったものや
一言メッセージ・・・そんな簡単なもので
女の子らしく上手く折って作ったものだった。
内容は何気ないこと過ぎて、あまり覚えていない。
でも、その手紙を貰うことが、
また学校へ行く楽しみの1つとなっていた。
他にも、数学の時間などに
分からない事があると
シャーペンで隣から
「分かる?」と
つついてくるのも好きだった。
そうやって何気ない日々を過ごした。
そして、夏休みもまじかに近づいた頃
彼女の手紙には「好きな人誰?」
という内容が足されるようになっていた。
俺はその質問に答える事を誤魔化した。
彼女が好きなのか?
気づいていたわけじゃない・・・分からなかった。
でも、一番近い存在は彼女だった。
俺には彼女以外、こんなに親しい女友達がいなかった。
そして、終業式1週間前あたりだったかな
彼女の手紙にはこう書かれていた。
「好きな人を夏休みまでに教えて?
もし言わない場合、うちはtakuyaの事を嫌いになる」
今思えば、うん、なるほどって内容だが
当時の俺には、え?なんで?どういうこと?って感じだった。
鈍すぎた。
あと1週間・・・友達の助言で俺は決心をする。
『人として僕は 生きてられるなら
欲にまみれる腕を捨てて 声をたてて笑おう。
「僕みたいにならないで」 ってそれだけは伝わるのかも』
♪硬まれ、コンクリート