夏休みはあっと言う間に過ぎていった。
もう2学期も始まり、季節は秋、肌寒さが感じられる頃。
この間、喧嘩も多々あったが・・・その事は書かないことにする。
それは・・・いつも同じことの繰り返しだから。
喧嘩→出て行け→彼女の親が俺に連絡→・・・
日曜日・・・
いつもの待ち合わせ場所で彼女を待つ。
5分ほど待ち、彼女を自転車の後ろに乗せる。
いつものビデオ屋により、俺の家へ。
俺の部屋に付くと、いつも
何より先に抱き合った。
(今日がきた・・・ちゃんと、無事にきた)
「会いたかった」
「昨日も会ったのに」
彼女は微笑んだ。
そして、俺の背中に回してた冷えた手を
シャツの中に入れてくる。
「冷てっ!」
「うちは温かい・・・・」
その言葉に俺はさらにギュッと抱きしめる。
彼女は肌からシャツの上に手をまき直し、
抱きしめ返してくれた。
「おちつく・・・」
彼女が言った。
俺の背中にはもう、冷たさなんて残ってなかった。
俺を必要としてくれるか?
俺はお前が必要なんだ。
だから、俺はギュッと抱きしめる。
お前はそっと抱きしめ返してくれる。
俺を必要としてくれるか・・・?
「おちつく」
その一言にどれだけ救われただろう・・・
彼女がそういう度に、俺は嬉しくてたまらなかった。
『安心してくれてんだ』
俺は彼女の事が大好きだった。今でも大好きだ。
彼女を抱きしめるとき、伝わる温かさがある。
直接に伝わる体温と、俺を包んでくれる温かさ。
今でも忘れない。
ギュっと抱きしめた後、キスをした。
キスをした後、いつもお前は微笑んだ。
その微笑を初めて見たとき、
俺は初めて外見に惚れたんだ。
その温かさに惚れたんだ。
「おちつく」
お前だけじゃないで?
俺だって落ち着いてんだ。
安心しきってんだ。
『重ねた この手を 今度は離さない。
信じる気持ちが 僕を自由にする。』
♪This Love