胃がん | NEVER ENDING DREAMS

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脳梗塞を起こした人の記録です。

婆は、63歳の平成10年(1998年)頃胃がんのポリープが見つかり、内視鏡で切除する手術をした。胃がん治療は成功し、再発していない。今は黄泉の世界にいる婆が、その世界へ私を引きずり込もうと呪っていると(遺伝)、警戒していた。
1 胃がんとは
胃は食道から続いている臓器で、食物を一時的に貯留し殺菌消化する役割を果たしています。大きさは含まれた内容量によって変化するが、最大内容量は1,200~1,600mlになる。胃には各部分にそれぞれ名称がつけられている。
胃は内側から粘膜、粘膜筋板、粘膜下層、固有筋層、漿膜で構成されており、胃がんは胃の粘膜にできるがんのことです。粘膜から粘膜下層までにとどまっているがんを早期胃がんと呼び、固有筋層より深い層まで浸潤したがんを進行胃がんと呼びます。早期発見をすることにより多くの場合治癒できます。

2 症状
嘔吐、吐血、下血、食欲低下、体重減少などの症状が出現することがありますが、これらは胃がんに特徴的な症状ではありません。症状がなく健康診断で発見されることもあります。最近では検診として胃のバリウム検査ではなく、胃の内視鏡を行うことも多くなってきており、早期に発見されることも増えてきました。早期胃がんのほとんどがⅠA期、ⅠB期で、病変を適切に切除すれば、治る可能性がきわめて高い病期です。なかでもⅠA期の約半数の患者は内視鏡治療で治ることが期待できます。Ⅱ期は少し進んだ胃がんですが、手術によって治る可能性が高く、Ⅲ期はさらに進行していますが、まだ手術によって治る可能性が十分にある病期です。
3 早期胃がんと進行胃がん                早期胃がんの内視鏡映像
ピンクの地肌に丸く膨らむ。胃のバリウム検査では発見ではないだろう。
進行胃がん
(Borrmann分類)
(ハッキリとガンと解る前に発見したい。)

4 原因
胃がんの発生のリスクとして、ピロリ菌が一つの要因です。ピロリ菌に関しては最近では感染率が低下して、胃がんの発生率は減少しています。その他に胃がんのリスクとしては喫煙、ストレス、塩分、アルコール、刺激物などが原因になると考えられています。逆に胃がんを予防するものとして野菜、緑茶、冷蔵庫(冷蔵庫の普及により高塩分などの保存食の必要性が少なくなったため)などが考えられています。
5 患者数
胃がんは世界の中でも日本や韓国で多い病気です。日本国内では、東北地方の日本海側で高く、南九州、沖縄で低い傾向にあります。胃がんはかつて日本人のがん死亡した人は、2020年27,771人です。死亡者は3万人前後で年代的に変化していませんが、肺がん等別のガンが多くなり、率の第1位でしたが近年減少にあます。2021年厚生労働省の部位別がん死亡率では男性では肺がん、大腸がんを下回り第3位、女性で第5位でした。しかし、胃がんの罹患数に関しては、人口高齢化の影響で非常に増えており、2019年に診断された人は男性で約9万人、女性で約4万人となっています。つまり胃がんになる患者さんは増加していますが、完治される人が多いため死亡数はあまり変わっていないのが現状です。この変化は胃がんの早期期発見・早期治療の進歩が著しいためと考えられます。
胃がんの検査の種類と診断
主な検査はX線造影検査(バリウム検査)と内視鏡検査とCT検査、血液検査です。
すべて検査当日は食事をしない状態で検査します。
①.バリウム検査 胃を外から観察し、がんの位置や胃の変形を確認します。
正常なバリウム検査 早期胃がんのバリウム検査
②.内視鏡検査 直接胃の内部が観察できます。内視鏡検査でないと診断できないような早期がんもあります。病変の拡がりを確認したり、病変の一部を採取して病理検査へ提出し、確定診断を行います。
正常胃内視鏡検査 早期胃がん内視鏡検査
③.腹部超音波検査や胸部・腹部CT検査 胃がんの周囲臓器への浸潤程度やリンパ節や他臓器への転移の有無などを調べます。CT検査では造影剤を使用します。しかし、喘息などの既往や腎臓の機能低下がある方は造影剤を使用できない場合もあります。
④.腫瘍マーカー 血液検査で測定します。腫瘍マーカーとはそれぞれのがんに比較的特異的に変動します。胃がんの場合は主にCEA、CA19-9、CA125の3種類を測定しています。
⑤.MRI検査とPET検査 他臓器の転移の有無を確認することがあります。


6 胃がんの病期(ステージ)
「病期(ステージ)」とは、がんの進み具合を分類したものです。胃がんでは、病理検査(生検)により確定診断が行われると、内視鏡検査や腹部CT検査、腹部超音波検査などの結果から総合的に評価・判定し、Ⅰ期(ⅠA、ⅠB)、Ⅱ期(ⅡA、ⅡB)、Ⅲ期(ⅢA、ⅢB、ⅢC)、Ⅳ期の8段階に分類します。
胃がんの治療を決定するために、まず進行度(病期、ステージ)の評価をします。病期はT因子(がんの深さ)、N因子(リンパ節転移の個数)、M因子(遠隔転移)の3項目で評価します。それらの組み合わせで病期を分類します。
1.T因子(がんの深さ)



① T因子
T1    癌の局在が粘膜(M)または粘膜下組織(SM)にとどまる
T2    癌の浸潤が粘膜下組織を超えているが、固有筋層にとどまるもの(MP)
T3    癌の浸潤が固有筋層を超えているが、漿膜下組織にとどまるもの(SS)
T4    癌の浸潤が漿膜表面に接しているかまたは露出、あるいは他臓器に及ぶもの
T4a    癌の浸潤が漿膜表面に接しているか、またはこれを破って遊離腹腔に露出しているもの(SE)
T4b    癌の浸潤が直接他臓器まで及ぶもの(SI)
※早期胃がんはT1のことを意味します。
2.N因子(リンパ節転移の個数)
② N因子
N0    領域リンパ節に転移を認めない
N1    領域リンパ節に1~2個の転移を認める
N2    領域リンパ節に3~6個転移を認める
N3    領域リンパ節に7個以上転移を認める
N3a    7~15個の転移を認める
N3b    16個以上の転移を認める
3.M因子(遠隔転移)
③ M因子 
転移を診断する方法としては、脳転移は脳MRI(核磁気共鳴検査)を、肺転移・肝転移・副腎転移・リンパ節転移などは胸部・腹部のCT(コンピュータ断層検査)を、骨転移は骨シンチを行います。腹部については超音波検査も行われます。最近ではPET(陽電子断層撮影)・FDG-PET/CTという検査で脳以外の臓器の転移を1度の検査で調べることができます。 転移を診断する検査は、がんと診断されたときや、がんの治療の前後、治療が終了して半年、1年、2年といった節目に行います。また、症状がなくても、急に腫瘍マーカーが上昇してきた場合も転移の可能性があるため、このような検査を行います。
M0    遠隔転移がない
M1    遠隔転移がある
胃がんの病期(ステージ)分類
            N0    N1    N2    N3a    N3b    
T1a (M),T1b (SM)    IA    IB    ⅡA    ⅡB    ⅢB        IV
T2(MP)        IB    ⅡA    ⅡB    ⅢA    ⅢB        IV
T3 (SS)        ⅡA    ⅡB    ⅢA    ⅢB    ⅢC        IV
T4a (SE)        ⅡB    ⅢA    ⅢA    ⅢB    ⅢC        IV
T4 (SI)        ⅢA    ⅢB    ⅢB    ⅢC    ⅢC        IV
T/NにかかわらずM1                        IV
7 治療    
病期ⅠAが内視鏡治療の可能性があります。
病期ⅡもしくはⅢは術後補助療法の適応になります。
手術所見や手術で切除したがんの病理検査の結果、手術前に判定した病期がしばしば変更されます。手術後の治療は術後の病期に応じて、Ⅰ期なら経過観察、Ⅱ期とⅢ期なら術後補助化学療法、Ⅳ期なら薬物療法や対症療法が行われます。

8 胃がんの生存率
・ステージⅠ期:約90%
・ステージⅡ期:約70%
・ステージⅢA期:約50%
・ステージⅢB~ⅢC期:約30%
・ステージⅣ期:約10%
胃がんの生存率は5年生存率で表わします。他のがんと同様ですが、全身状態等によって条件は変わります。おおよその目安です。5年生存率とは、診断から5年経過後に生存している患者さんの比率です。

2024/1/23
定期健康診断の胃がん検査で胃カメラを診断する。何度か健診の度に、院長先生が担当医をしていたが今回は検査医師だ。テレビではAIを使って研修していると放映していた。検査医師から「これはガンです。」と、胃角部上側の赤い地肌を見せられた。どこがガンですか?と問うと「5mmぐらいでより赤い丸いところがガンです。どう診察を報告するかは、正式に2/20より回答になりますが、さらに検査をして2~3ヶ月後には治療の方針が決まります。」と画面を見ながら言われた。
  

 


今後私が必要な事は胃がんについてレポートをまとめる。 理由は、
①医師からの説明を受けた時に理解するために。
②2/19に妻と結果を聞く時に、妻も事前に知って妻を慌てさせない。
診断結果を聞いて、
1.院長先生の指示に従う。
2.夫婦一緒に結果を聞けばその場で了解し、決断できる。
3.検査結果が断定できてないようだったら、*紹介状を書いて貰おう。
*2015/5/21のブログに老化について記載しましたが、人生の最終プログラムがあると思います。夫婦の片割れがなくなると時、残された人は自分の役目は終わったと生命活動を停止してしまうようです。特に男性はフィジカル(肉体的)・女性はメンタル(精神的)にダメージを受け、女性の場合は認知症になります。夫婦でガンの治療を承認する立場の人に隠すわけにはいきませんが、それでも、安心できるファイルを準備し、手術になっても私は大丈夫だと言い続けて、説得した。だけど、2/19の結果を聞くまでは私も気が小さいので、痛くて苦しみながら死にたくない、手術で切られるのが怖い、と……内心怖くてドキドキしながら待っていました。生きた心地がしなかった。
2/19 妻を連れ立って病院に行く。結果は、胃は正常で、精密検査も不要だった。画像は、胃炎の為荒れたいと経年劣化で薄くなった胃壁の。正常な胃だけだった。
次回来院時の私の希望
1.腫瘍マーカーでCEA(胃・大腸)・AFP(肝臓)・CA19-9(膵臓・胆嚢)・PSA(前立腺)を特別に検査してもらう。ネットでは料金は1万円くらいだと、妻の了解を貰った。
2. 診察結果の2年後ではなく1年後に、内視鏡で私の見た5mmの腫れものがどのように変化したのか、院長に再検査をお願いする。

腫瘍マーカー検査
目的
腫瘍マーカー検査は、がんの診断の補助や、診断後の経過や治療の効果をみることを目的に行います。腫瘍マーカーとは、がんの種類によって特徴的に作られるタンパク質などの物質です。がん細胞やがん細胞に反応した細胞によって作られます。がんの有無やがんがある場所は、腫瘍マーカーの値だけでは確定できないため、画像検査など、その他の検査の結果も合わせて、医師が総合的に判断します。腫瘍マーカー検査では、採血もしくは採尿を行います。
検査の方法
腫瘍マーカー検査は、主に血液や尿などの体液の成分を測定することによって行う検査です。専用の分析装置を使って、血液や尿に含まれる腫瘍マーカーの値を測定します。
検査の特徴
腫瘍マーカー検査は、採血や採尿で検査することができ、体への負担はほとんどありません。腫瘍マーカーは、がん細胞の数や、がん細胞が作る物質の量が多くなると、値が高くなります。しかし、肝障害、腎障害、飲酒や喫煙などの生活習慣、いつも飲んでいる薬、がん以外にかかっている病気などの影響により、がんの有無とは無関係に高い値になることもあります。反対に、がんがあっても値が高くならないこともあります。このように、腫瘍マーカーだけでがんの診断は確定できないため、多くの腫瘍マーカーは、参考になる検査の1つとして、診察や画像検査の結果などと合わせて使われます。また、全てのがんで特定の腫瘍マーカーが見つかっているわけではありません。
検査を行う主ながん
腫瘍マーカー検査は、がん診断の補助に加えて、治療の効果や、再発や転移が無いかを調べるために、さまざまながんで行うことがあります。肺がん、食道がん、胃がん、大腸がん、前立腺がん、乳がん、子宮頸がんなどのがんでは、採血によって検査を行います。膀胱がんでは、採尿によって検査を行います。
甲状腺がん:CEA
非小細胞肺がん:CYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC
小細胞肺がん:NSE、ProGRP
食道がん:SCC、CEA
胃がん:CEA、CA19-9
大腸がん:CEA、CA19-9、p53抗体
肝臓がん(肝細胞がん):AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3
胆道がん:CA19-9、CEA
膵臓がん:CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50
膀胱がん:NMP22、BTA
前立腺がん:PSA
乳がん:CEA、CA15-3
子宮頸がん:SCC、CA125、CEA
卵巣がん:CA125
Q&A
Q1がんの治療中です。腫瘍マーカーの値が高くなっているのですが、がんが進行しているのでしょうか?どこかに転移があるのでしょうか?
A1腫瘍マーカーの値の変化だけでは、がんが進行しているか、転移しているかどうかは確定できません。腫瘍マーカーの値は、生活習慣や薬の影響などで一時的に高くなることもあります。腫瘍マーカーの値だけでなく、画像検査などの複数の検査結果から、医師が総合的に判断しますので、担当医にご相談ください。
Q2がんを早期に発見するために腫瘍マーカー検査は有効ですか?
A2腫瘍マーカーは、がんの有無とは無関係に高い値になったり、がんがあっても値が高くならなかったりするため、がんを早期に発見するためには必ずしも有効とはいえません。健康診断のオプションや人間ドックなどで行われることがある腫瘍マーカー検査は、国が推奨するがん検診には含まれません。
Q3人間ドックで腫瘍マーカーの値が高かったため、精密検査を勧められました。どうすればよいですか?
A3腫瘍マーカー検査を受けて、精密検査を勧められた場合には、まずは身近な医療機関に相談し、医師が必要と判断した場合は精密検査を受けましょう。なお、腫瘍マーカーの値は、がんが無くても高くなることがあるので、それだけでがんと診断されたわけではありません。

腫瘍マーカー料金一覧(税抜き)
CEA(胃・大腸)    1,870円
AFP(肝臓)    1,870円 
CA19-9(膵臓・胆嚢)    2,090円
エラスターゼ1    2,035円
p53    2,420円
SCC抗原(肺・食道等)    1,870円
SLX(肺腺癌・卵巣)    2,310円
シフラ(肺)    2,530円
PIVKA(肝)    2,200円
PSA(前立腺)    2,090円
CA125(卵巣・子宮)    2,310円
CA15-3(乳)    1,980円