ヒトの身体の特徴で、「代償運動」というものがあります。
うまくできない動作を、本来の機能でない場所が行ってくれる、というものです。
脳梗塞などで麻痺が起こったとき、麻痺している筋肉の動きを補うために他の筋肉を使って歩行や食事などをするのが代表的ですが、実は麻痺など全くない通常の生活でもほとんど全ての人が使っています。
例えば、手を挙げるときに肩関節を設計通り使えず、肩関節自体を上げてしまう、股関節の動きがよくないために腰の筋肉を多用したり胴体をねじることで歩行を補ってしまう、などがよくあります。
肩関節、股関節につきましてはいずれ詳しくご説明しますが、今回お知らせしたいのは、ほとんどすべての人が行っていて身体に大きな影響を及ぼす、「背中と腰」で起こる見えにくい代償運動です。
背中の丸みを腰の反りで補うものですが、これをしていることになかなか気づけないのが特徴です。
特に姿勢が良いと言われている人で腰の痛みやこり、背中の疲労感や張り感がある方は要注意です。
下腹がぽっこりする方や、背すじをピンと
しなきゃ、と思っている方も気をつけてください。
一生懸命姿勢を良くしようとして腰を反らせることで
身体に負担の大きくなるクセを強化してしまっていることになってしまいます。
背中(首の下~腰の上、胸椎1~12)の強い丸みやわずかな丸みも、柔軟性がなくなると、肩こり、首こり、背部痛、肩甲骨のこり感、みぞおちのつまり感や膨満感、腰痛、内臓下垂、息苦しさ、頭痛など多くの症状を伴うようになります。
長期に渡れば頸椎症や椎間板ヘルニア、後縦靭帯骨化症、脊柱管狭窄症、五十肩など、深刻な症状もあらわれます。
さて、ではどうしたら良いのでしょう?
背中(胸椎1~12)の柔軟性を保つことです。
最初のチェックとして、
①まずご自分の丸みや固さ、腰の反りに気づきましょう。
床に横になったり、柱に寄りかかるとわかります。
②背筋を伸ばすのと腰をそらせたり胸を張るのはちがうことです。
次に改善方法は、
①横になり下腹の引っ込めと顎を引いてうなじを伸ばす動作を同時にして背骨が上下に引かれる感覚を出す。ストレッチポールを使うとよりわかりやすいです。
②壁や柱などに寄りかかり同じ動作を行ってみる。
③寄りかからず普通に立った状態で行ってみる。
※詳しくは以前の投稿をご覧ください。
さらに、仰向けでみぞおちの裏やそのやや上あたりに丸めて棒状にしたバスタオルを横に置き、腰がそらないようにしながら深呼吸することも胸椎間や周囲の筋肉の柔軟性を出すのに有効ですのでお試しください。
背骨は、横から見るとS字になっていて、それほど可動性はないように思われるかもしれませんが、実は一つ一つの椎骨の間は関節として機能し、大変柔軟性が高いのです。
常にかかり続ける重力に対し、ムダな疲労なく身体を使うには背骨の動きを良くすることが必須です。
代償運動をなくして背骨の柔軟性を取り戻しましょう!
脊柱の湾曲が少ないプロスポーツ選手で代表的なイチロー選手。
特にメジャー移行時、ほぼ頸椎から仙骨まで垂直に見えます。
脊柱、股関節の柔軟性、骨盤固定力など身体感覚の「名人」です。
羽生選手。
ご覧の通り脊柱の湾曲はないように見えます。
もちろん柔軟性、固定力、瞬発力、バランス感覚などはみなさんご存知の通りです。
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動きの摸倣(遺伝だと思い込んでいる姿勢や動きは実は摸倣がほとんどです)、感情による筋肉の収縮(怒りや恐れ、悲しみ、憂いはカラダに蓄積していきます)、動きのクセ(長時間続く仕事での姿勢によるカラダの偏りなど)、そしてその全てにかかる重力の作用が、「今のあなたのカラダの状態」です。
理学的な分析と、脈診、腹診、舌診、経絡診など東洋医学的見解を組み合わせて、患者さんの身体を読んでいきます。
慢性的な肩こり腰痛をはじめ、関節痛、生理痛、更年期による不快など、様々な症状に対応した施術を行っております。
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