腕ふりでアライメント調整する方法②をお伝えしていきます。
前回は上下に振りおろすシンプルな動きでした。
肩関節や股関節の良好なポジションを保ちつつ、上半身(股関節から上の全体)をまとめていくような基本動作です。
上下の腕ふりにより、日常でなんとなく使ってしまっている力みの動きやバラバラになってしまっている身体感覚を、
「こちらのほうが楽ですよ」という位置に誘導しつつ定着させていく大事なところですので、
毎日少なくとも100回くらいやってみるといいですね。
一回2秒としても3~4分くらいです。
さて、今回ご紹介するのは左右に回転させる腕ふりです。
これぞスワイショウという感じの動きで、太極拳教室、気功教室、ヨガ教室などでも最初に取り入れているところが多いです。
この動きは、腕の力を抜く、背骨一つ一つを回転させてリラックスさせる、手で身体をたたくことによって腎臓、肝臓、背中の筋肉に刺激をあたえる、などなどいろいろ効用がありますが、ここで一番意識してもらいたいのは、実は股関節です。
左右の腕ふりは、どうしても上半身をひねるイメージになってしまいますが、膝をつま先方向にできるだけ固定し、体幹を腹圧で安定させると、股関節から動かざるをえないような動きになります。
この股関節を動かすイメージで振ることによって、体幹固定、骨盤固定を実現し、股関節の癒着をとり、下肢のアライメントを整えていく、という理想的な動きです。
先にあげた効用などは、副産物といっても過言ではありません。
では具体的に股関節の癒着が取れ、骨盤が固定され、下肢のアライメントが整い、上半身がリラックスするとどうなるのか、というと、いわゆる「腰のキレ」が出る、ということです。
ゴルフ、テニス、野球、サッカー、バスケットボール、バトミントンなどのスポーツから、剣道、柔道などの武道や武術など、上半身のリラックスと腰のキレは、テクニックが互角なら勝負の決め手になるものです。
また、介護や看護の現場でも、体幹固定や骨盤固定が上手にできると腰痛や疲労を最小限に抑えられますし、股関節をうまく使うことによって、膝や足首の痛みや、坐骨神経痛などを回避できます。
さらに介護される方にとっても、骨盤固定や股関節の動きを知ることで下肢や腰の疾患や、痔、失禁、上半身のコリ、車いす生活での疲労感など軽減させることも可能です。
では実際に動きにトライしてみてください。
最初の立ち方1~5、は前回同様です。
1、足の外側(小指側)が並行になるよう肩幅で立ちます。
2、膝をわずかにゆるめます。
スネが垂直に保てるくらいに膝を軽く曲げます。
その時つま先の方向と膝の方向を合わせます。
ここがずれることがとても多く、長期に渡りずれると股関節、膝、足首などの異常が出やすくなります。
3、この膝をゆるめる、とほぼ同時(同意)に連動しておこなうのがお尻を落とす、尾てい骨を下げる、仙骨を垂直にする 、腰をゆるめできるだけ垂直に保つということです。
4、頭のてっぺんをかるく持ち上げます。
5、肛門と頭のてっぺんを結んだ線をできるだけ垂直に保ち肩の力を抜きます。
たくさんのことをしているように見えて、できあがるとたった一つの感覚になります。
それがアライメントがいい状態です。 ここで一呼吸おいてできる限り力を抜いていきます。
ここから少しずつ左右に揺らしていきますが、腰や背中をねじる動作を極力避けましょう。
また、膝を内側にねじらないように注意します。
そして、股関節の前側(鼠径部)から回転させるようにこころがけます。
慣れるまでは肛門を締め、軽く下腹を引き上げながら動かすと股関節が意識しやすいでしょう。
一日30回くらいから始めてみてください!

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