1980年代に一世を風靡したニューラルネットワーク・アルゴリズムの研究分野は、長い間停滞が続いていたが最近、再び人気が高まっている。
GoogleはAndroid OS最新版の開発にあたって、人間の脳のように振舞うコンピューターの学習システム「ニューラルネットワーク」に基づく音声認識システムを新たに追加した。
この開発に参加したGoogleの研究者、ヴァンホウケ氏によれば、新たな変更がもたらした効果は劇的なものだったという。最新版Android(通称Jelly Bean)における音声認識のエラー率は前バージョンから約25%も低くなり、ユーザーはより快適に音声コマンド機能を利用できるようになったという。
脳内の構造を見てもわかるように、優れた知覚システムを作るためには、機能が多層的なものでなければならない。問題はいかにして効率的に学習させるかということだった。
2006年、トロント大学の計算機科学の教授ジェフリー・ヒントン氏らは、様々な伝達経路を持つ多層的なニューラルネットワークを、より精密にマッピングする方法を発案。低コストのGPUの登場により、突然、様々なことが30倍は早く処理できるようになったと話す。
現在、ニューラルネットワーク・アルゴリズムは、音声認識や画像ソフトなどの分野にも応用され始めている。
http://sankei.jp.msn.com/wired/news/130221/wir13022111300001-n1.htm
msn産経ニュース