かなり心境の変化があった。
それは出会いからだと言える。
フィリピンは、9割がカトリックという国だ。
こうなってくると政教分離というのは
通用せず、教会の存在は政治にも影響を及ぼす。
そしてこういったことはろくなことにならず
ある意味めちゃくちゃで壊れてしまっている
ような側面がある。感心する部分もあれば、
めちゃくちゃだと思える部分もある。
カトリックのフィリピン人と話したのだが、
中には不思議な人たちがいる。
フィリピンではプロテスタントは、少数派なのだが
プロテスタントとカトリックで結婚して
お互い別々の教会に行っているという。
どうしてそんなことが可能なのか？
と尋ねると
愛が上回ったからと答える。
あるカトリック信者が言っていたことで
驚くことがあった。
その人は、自分がカトリック信者である理由を
カトリックの家に生まれて親が決めたからだと言う。
僕が誰も宗教を正しいことを証明できないというと
同意してきて、正しい宗教はないと言う。
これってすごい発言だと思った。
だいたいの腐れクリスチャンが、
他のものを信じるのは偶像であり
自分たちが正しいと言うことを主張する。
これは、聖書の解釈によっては間違っていると思うのだけど。
そして、彼がさらにいうのは、宗教は助けにならないという。
助けになるのは、自らの行いであり
宗教は助けにならないという。
これもなかなかすごい発言だった。
そして、彼曰く、正しいから信じると言うのは理解できない。
よって宗教をかえるということも理解できないという。
これは、ものすごくシンプルなロジックだ。
例えば、アラーは偉大なりと叫んで銃をぶっ放し
他の宗教を信じている人を奴隷にしたり改宗させたり
している人たちがいる。そんなひどいことをしていたら
宗教は助けにならない。
正しい宗教はない。
人は何も証明できないし
間違いや罪を犯す。
そして、人の集まりは、結局のところ
そういう弱い人間の集合体にすぎない。
それなのに集まって自分たちが信じる者は正しい
だからも自分たちも正しいと
自分で自分を慰めるようなことばかりする。
とても空しい。
最後に彼は、とてもシンプルだと言うのだが、
ものすごくシンプルであるが故に
強い芯が通ったものを感じた。