『鎌倉殿の十三人』〜後追いコラム その148 | nettyzeroのブログ

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『鎌倉殿の13人』~後追いコラム その148

第44回 審判の日

今回は、雑感を。

 

 いやぁ、実朝(柿澤勇人)暗殺されませんでしたねぇ。まさか、週またぎとは・・・。44回だったので、「4(死)」が重ねっているので、実朝、仲章(生田斗真)、公暁(寛一郎)が次々と「4(死)」を迎えると思ったんですが・・・。

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44話。白い犬の夢を見る北条義時(小栗旬)(C)NHK― スポニチ Sponichi Annex 芸能

(義時を白い犬に関しては、このコラムその113に書いたのでご参照を。私は、この場面を見てソフトバンクの新しいCMに使えると思いました(笑))

 

 実朝暗殺の黒幕についても、義村(山本耕史)が公暁を唆し、その動きを泰時(坂口健太郎)から聞いた義時(小栗旬)も、それを見過ごす。北条方が察知したと聞いた義村は、作戦を中止する。公暁は、後ろ盾だった義村がいなくなっても、一部の仲間たちと計画を実施する。義時説、義村説、公暁単独犯行説それぞれをミックス流して、ガラガラポンしたような内容でした。

さらに、実朝が公暁に頭を下げるとは・・・(笑)

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44話。手を取り合う源実朝(柿澤勇人・右)と公暁(寛一郎)だったが…(C)NHK― スポニチ Sponichi  Annex 芸能

(頭を下げた実朝だったが、公暁は許さなかった。そりゃぁ許したら暗殺されないことになっちゃいますからね(笑))

 

 あと、実朝暗殺現場は、鶴岡八幡宮大階段の大銀杏ということが匂わされました。これに関しては、個人的に???です。以前にも書きましたが、今でこそ威風堂々たる大銀杏だが、800年前もそうだったのかというと、???。いくら夜陰に紛れて(拝賀は午後6時頃)と言っても、人が隠れることができたのかなぁと。江戸時代に描かれた鶴岡八幡宮の絵図を見ても、大階段の脇にある大銀杏は、ヒョロッとしている。

 

鶴岡八幡宮 - 鎌倉タイム

(江戸時代に書かれた鶴岡八幡宮の絵図。一番上に描かれているのが本宮。その下にあるのが、おそらく次週実朝暗殺現場となる大階段)

 

 『鏡』には、「当宮別当阿闍梨公暁”石階”之際で来るを窺い、剣を取り丞相を侵し奉る」、つまり、公暁は石の階段のそばで実朝が来るのを待ち伏せして、太刀を抜いて実朝を殺したとあっさりと記している。『石階』とはどこなのか??場所を特定できるような情報は、これ以上『鏡』には出て来ない。今話では、何人かの付き人を伴って石段を登る実朝の後ろ姿は、門が閉ざされて見えなくなった。大階段の近くに門??。実朝の拝賀式のために特別に作ったのかもしれないが、本当のところはわからない。警備が手薄になる場所を狙って公暁が犯行に及んだと言いたげな場面だった。個人的には、本宮(上宮)の拝殿を出てきたところで公暁は待ち伏せして実朝を暗殺したと思っているのだが・・・。来週、どのように描かれるのか楽しみ。ドラマなのできっと“派手“にやるものと思われる。

 

 今話もそうだったが、回を追うごとに泰時の存在感が増している。以前にも書いたが、義時を反面教師として成長した泰時。父義時を継いで鎌倉幕府三代執権となる泰時。その成長を目の当たりにして義時は、もう大丈夫だと確信しつつこの世を去っていく。そんな最終回に向けての最後にして最大の前振りのような気がしてならない。

 

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第44回あらすじ公開 - MANTANWEB(まんたんウェブ)

(公暁が殺す標的が示された図面を見て、何かに気づく泰時)