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【ad:tech SF 2日目午前:変化する動画メディアのエコシステム】

ad:tech 2日目の午前が終了しました。

Keynoteは昨日と同じくチェアマンのプレゼンテーションからスタート。
昨日の内容を踏まえ、動画メディアのエコシステムが変化していることを指摘。

「どうやらショートビデオのVODが来るという話が出ていたが、ビジネスモデルはどうするのか?」
という点が出されていました。

また、「エンゲージメント」に関しても引き続き話題によくあがっていたとし、
その上でどうやって計測するのか?といった疑問を提示していました。

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Keynoteは「Content is King!(Again?)」と題したディスカッションが行われ、
Youtube、WiredDigital、SlingmediaEntertaiment、WashingtonPostといった会社から
参加者がありました。

その中でYoutubeCMOのSuzie氏は
「Youtubeは今、どの広告が良いのかを試している段階。eyeballトラッキングをしたり、
リサーチをしたり。重要なのは、私達はユーザーの体験を邪魔したくないということ。
例えば24秒のビデオを見たいのに、30秒の広告がプリロールで流れるのは考えられない。」と発言。
アイディアを試行錯誤中であることが伺えました。

ただ、SlingMediaEntertaimentのJason氏は「最初のビデオで30秒プリロール広告が流れるのは
だめだと思うけど、シリーズものの2つ目に流れるのはOKなはず」と指摘していました。

また、「Content is King」なのか?という疑問に関しては
「アグリゲーターもコンテンツも両方重要」という声があがりました。

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続く、「on demand universe」では各種データを元に動画及び動画広告の話が
出ていました。そこで、1997年当時のバナー広告と現在の動画広告を取り巻く状況を提示。

「出現から3年、普及率もほとんど一緒なのに、1997年当時のバナーの売り上げは9.07億ドル。
一方で動画広告は多く見積もっても5000万ドル。この違いは一体何故?」
という疑問に対し、Universal MaCannのBob氏は「バナーは僕でも作れるよね。画像を
持ってきて、テキストラインを作る。でも、クオリティの高い動画を作れる広告主は限られている」
という回答をされていました。

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【関連】

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【ad:tech 2007SF:会場の様子】|CAネットトレンド研究室ブログ


【ad:tech SF 1日目午前中】|CAネットトレンド研究室ブログ

【ad:tech SF 1日目午後】

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【ad:tech 2日目 スタート】

ad:techの2日目が開幕しました。

昨日よりもさらに人数が増えたようで、セッション用の部屋が
ひとつ移動されました。

本日からスポンサー企業の出展もスタートしています。
ユニークな企業に関してはレポートしたいと思います。

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【関連】
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【ad:tech SF 1日目午前中】|CAネットトレンド研究室ブログ

【ad:tech SF 1日目午後】

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【ad:tech SF 1日目午後】

ad:tech 初日が終了しました。
午後はセッションが合計3コマ×3部屋。

午後1つ目は「eCommerce2.0」というセッションに参加。
eMarketerのCEOラムゼイ氏をモデレータに、
リーバイス社のバーニィ氏、レゴ社のロブ両氏を迎えてのセッションです。

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このセッションではWOM&Viral、行動ターゲティング、SEMといった
項目についてデータ関連のプレゼンをモデレータが行い、
その後に実際の広告主である両氏に話を聞いていくという展開でした。

行動ターゲティングは効果的、SEMはオーガニックの検索結果の重要性が高まる、
WOM&Viralは必ずしもオンラインだけにこだわっておらずアプローチも
変えつつあるという見方でした。

また、新しい手法全般についてadage誌に掲載されていた
「Get me one of those!(うちもあれやれよ!)」という上司のプレッシャーに
実際にさらされていると告白。「こういうプレッシャーにさらされている人?」
というモデレータが会場に質問すると、多くの手があがっていました。


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DSCF1123 posted by (C)nippau

続くクリエイティブショップでは事例をベースにデザインについての
プレゼンテーションが行われました。

その中のひとつ、adidasがワールドカップ中に行ったキャンペーンでは
Myspaceのアカウントを活用。

このキャンペーンは短期間で数週間で7,000人の友達を獲得。
今でもなお増え続けているそうです。


【関連】
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【ad:tech 2007SF:会場の様子】|CAネットトレンド研究室ブログ



【ad:tech SF 1日目午前中】|CAネットトレンド研究室ブログ


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【ad:tech SF 1日目午前中】


ad:techの1日目午前中が終わりました。

1日目はチェアマンの「毎回、今までで一番多くの参加者を迎えていると言ってるんです」
との言葉から始まるプレゼンテーションでスタート。

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ad:techの拡大が順調であることに軽く触れたあと、
現在のインターネットを取り巻く環境及び、論点について触れました。

「Monologは死んだ」という刺激的なものや
「90%のネット広告費がTOP10の媒体に、99%のリスティング広告費がYahoo!とGoogleに」
といったものがありました。

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DSCF1057 posted by (C)nippau

その後、aQuanta CEOへのインタビュー形式のKeynoteがスタート。
注目の分野などに関してのインタビューが行われました。
話題に上がったのは、、
 ・ビデオ(TV、TiVO、VoD)
 ・モバイル
 ・海外展開
 
その中で印象的だったのが、ビデオ広告に関するもので、
「TiVOの調べでは、録画された広告全体のうち、70%がスキップされる。
 でも、注目するべきは30%の人がスキップできたのに見ているということだ。
 関連性が高ければ、人々は広告でも見る。」
という発言。

テクノロジの進化によってフリークエンシーによって、地域によって、時間によって、
とユーザープロファイルは詳細にできるのでさらに興味のある広告を配信
できるだろうとの事でした。


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DSCF1060 posted by (C)nippau

その後の行動履歴ターゲティングに関するセッションでは、
Yahoo!のシニアプロダクトマネージャのリチャード氏が「例えば2年前と比べて行動
ターゲティングはだいぶ変わった」と始め、「かつては車のサイトを見ている人に車の広告を
というのが行動ターゲティングだったけど、それは昔の話だ」と発言。

他のパネリストからも「購買のサイクル全体が分かるのがBT。車を買おうとしている人が
必ずしも車のページを見ているとは限らない。もしかしたらファイナンスを考えてそのページ
を見ているのかも。それともブログを見ているのかも」という趣旨の発言が出ました。

参加者から「BTに取り組んでいるけれども結果がでないのだが」という質問に対しては、
「じゃぁ、ここにいる人達のビジネスカードをもらってコンタクトを取ればいい。
 来年結果が出たか教えてね」と笑いを取る場面も。


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DSCF1062 posted by (C)nippau

その後、WOMとバイラルのセッションではYoutube、Microsoft、MTV、Barbarianといった
会社からパネリストが参加。

「WOMが起こってその次はどうする?そもそもの効果は?」という質問に対して、
ブランディングに関する秀逸な回答がありました。

「例えばパーティに無名のビールを買っていったら、『なんでそんな安物を?』と
 言われる。でも、良い印象をもたれているビールなら『それが正解!』ってなるでしょう?」

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【ad:tech 2007SF:会場の様子】|CAネットトレンド研究室ブログ



【ad:tech 2007SF:会場の様子】



登録所のかかりの人に聞いたところ、「登録者数10,000人くらいじゃないか?」
という規模だそうです。

体育館くらいの広さの会場にぎっしりと人がいます。
(*冷静に考えると、1万人も入るのでしょうか・・・?
 係りの方の勘違いの可能性もあります。)