根付道<Netsuke Road> -21ページ目

根付道<Netsuke Road>

気楽にぶらぶら、根付蒐集の道を歩くブログです。

 

 前回の記事で、病魔や厄災の象徴して鬼は根付に出てきました。

鍾馗と対の根付図柄は、護符して身に着けていたと書きましたが、

今回紹介する鬼根付達は、護符には全く関係ないユーモア根付です。

 

 上の鬼根付は、おそらく大津絵の鬼を根付にしたものの一種と思われます。「鬼の空念仏」という言葉があり、無慈悲な者が形だけの慈悲を装う事を指す言葉です。当時の風刺画は、偽善者を笑い飛ばしてしまう雰囲気を感じますね。

 

 

 次は、ほっかむりをした鬼です。背に豆を5発食らってメチャクチャ痛そうです。根付では、追儺の場面の鬼はユーモアたっぷりに表現されることが多く人気の根付図柄となっています。頭にかぶる手拭いも、女性のスカーフみたいで笑えます。

 

 

 蓮の上からスッポンを狙っている鬼根付もあります。これもほっかむりをしているので鬼の角は見えませんが、手の指が三本なので間違いなく鬼となります。鬼の表情や動き、蓮の葉の質感、後ろの手の隙間が紐通しで凝った作り、スッポンの面白さ、根付師は浅草スクールを代表する正之さすがの腕です。

 

 紹介した鬼根付以外でにも、まだまだ沢山の鬼根付達が活躍しています。それだけ、江戸の庶民に親しまれ浸透していたのでしょう。コレクションするには最高の題材だと思います。根付って最高!!!((笑))