根付の素材~鯨歯の魅力♪♪~ | 根付道<Netsuke Road>

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気楽にぶらぶら、根付蒐集の道を歩くブログです。

 

 みなさん、こんにちは~。根付コレクターのとら太です。今週も仕事で疲れた、疲れた、、、なんだかいつも疲れが抜けないような気がするオジサンになってしまい、若さが失わています。(笑)

 

 さて、今日は根付の素材について軽く触っていこうと思います。根付の素材は、大きく分けると牙彫りと木彫りの2種類にわかれます。木彫りは分かると思いますが、牙彫りってなんでしょうか。象牙じゃないの?と答える方正解です!!! 象牙を中心に牙系統のものを牙彫りと彫刻業界では読んでいます。

 

 根付の牙彫り、象牙以外だと一つは鯨歯があります。和歌山県では捕鯨が盛んで銛でとっていたとか。浮世絵が残っていますが、江戸の人達ってパワフルでビックリしますよね。とれた鯨は、様々なものに利用されていたようです。1頭の鯨から採れる歯はかなりの数あったようで、根付の材料として使用されていました。

 

 

 上の写真のような鯨歯から、根付は彫られています。

下の写真は、鯨歯から彫られた卵獅子です。下部の色が変化している部分は鯨歯の先の部分にあたります。

 

 象牙にはない独特の色艶があって、非常に美しく仕上げられています。とコレクター気質モロダシで主張しても、写真ではイマイチわかんないですよねー。(笑) とりあえず、根付の素材には鯨歯もあると理解してくれれば嬉しいです。

 

 

 参考までに、目の眼2003年11月号で堤物屋の吉田さんが素材で楽しむ根付を寄稿しています。

古本屋等で入試できたら、読んでみてください。興味のある人は、とても面白いですよ。