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イケオジ先生は見た!

保育ライターが観察した保育園の実情と園児の実態

子どもを毒す危険な予兆

 

子どもが何気なく発する言葉、何気ない行動。まだ小さいからといってスルーしていませんか? 実はこれ、危険を知らせる予兆だったりするのです。

 

 

<死の概念が分からない>

「自殺するぅ」

 本気ではないが4歳の男の子が時々このようなことを言う。自殺の意味が分からずに軽々しく口にするのである。恐ろしいことだ。何を見て覚えたのかは知らないが、自死を安易に考えていると、幼い子どもはあっさり実践しかねないから怖い。

 

 かつてゲームに熱中した子どもが「死んでもボタンを押せば何度でも蘇る」と刷り込まれ、いつしか自分や他人の命をないがしろにしていたのと同じだ。

 幼児はそれ以上に怖い。死の概念がないので、何も考えずに簡単にベランダから飛び降りてしまうかもしれない。包丁を自分や人に刺してしまうかもしれない。

 

 幼い子どもが「自殺」という言葉を口にしていたら要注意! 親は命の大切さを真剣に諭してやって欲しい。

 

 

<死んだふりを面白がる>

 5歳の男の子は死んだふりをするようになった。「死んだぁ」と言って床に寝そべり、誰かに揺り動かされるままその状態でいるのである。口元を見ると笑いをこらえている。悪ふざけだと分かっていても、幼児がそのような真似をするのは、見ていて気分のいいものではしない。死を軽んじているから、そういうことをしてしまうのだろう。

 

 私は頭ごなしに注意するのではなく、「寝ちゃだめだよ」と言っている。『死んだふり』ではなく、『寝たふり』ごっこに言葉をすり替えたのだ。この方がまだ可愛いくていい。

 

<殺しのアニメを鑑賞>

 4歳のちょっとおませな女の子。アニメの話をするのだが、観ている内容が気になった。たいていの女の子は「プリキュア観た?」あるいは「ワンピース観た?」と聞いてくる。私もアニメ好きなので『プリキュア』以外の話題ならついていける。

 だが、その子の話題は『鬼滅の刃』と『東京リベンジャーズ』なのである。

 

『鬼滅の刃』は当時大ブームだったので仕方ないとしても、殺しても簡単に死なないとか、首を切り落とすという内容は、幼児にはどうなのかなと思ってしまう。フィクションのアニメだと分かっていても複雑な気持ちになる。

 

『東京リベンジャーズ』にいたっては、十代の少年が当たり前のように人を殴りまくり、ナイフで刺してしまうシーンがある。しかも、タイムリープ物と言いながら舞台は現代だ。

 深夜帯の番組なので幼児が直接観ることはない。ということは録画か? 録画でも親がそんな内容を観せるのか? 

 理由を聞いてみると、その子には小学生の兄が二人いて、ネット配信されたものを兄弟三人で観ているのだという。

 親はそのことを知らないのだろうか? 知っていて放置しているのだろうか?

「マイキーかっこいいよね」と言われても、素直に「そうだね」とは言えなかった。

 

 

<幼児のうちはアニメを選ぶ>

 子どもたちに幼いうちから「死」を軽々しく捉えてしまうアニメは観て欲しくない。

 今の時期は「命の大切さを教える」ことこそが大事であり、「死を軽んじさせる」ことは絶対にさせてはいけない。いずれ人を傷つけたり、自死の道を選んでしまわないように。

 

 同じ「やっつける」というのでも、子ども向けアニメと大人向けアニメとでは意味合いが全然違う。大人向けは「殺す」というシーンが含まれるからだ。同等に捉えてしまわないように、親はアニメを観せる際に気を配るべきである。