イケオジ先生は見た!

イケオジ先生は見た!

保育ライターが観察した保育園の実情と園児の実態

散々なハロウィン

 

初めて仮装して臨んだハロウィン・パーティー。しかし、苦労したわりにはほろ苦いデビューになってしまい、それ以来参戦することがなくなってしまいました。その理由は……。

 

 

<苦労したうんこ探し>

 保育園で行われるハロウィン・パーティーに仮装して参加した。子どもたちだけでなく、保護者家族も仮装して楽しむ一大イベントだ。

 私はウケることが好きなので、うんこマンの格好をすることにした。子どもはうんこが大好きだからだ。女性保育士は絶対にこんな仮装をしないので内容が被ることもない。ただうんこマンといっても、うんこ顔のTシャツとうんこ帽子を着用するだけの簡易なものだ。

 

 ところが、どこにでもあると思われたうんこTシャツがなかなか見つからない。当てにしていたドン・キホーテになかったし、ましてや原宿にもなかった。

 原宿の店を一軒一軒「うんこTシャツありますか?」と尋ね歩く姿が段々惨めに思えてきたものだ。一軒だけ特注で作れる店があったが、5000円もするというのでやめた。たかが1日数時間だけ着るのにそんな大金を払う気はない。それも普段町に着て歩くことができない特殊柄だ。

 

 仕方なくアマゾンにあったものを買うことにした。3~4日で到着すると表記してあったので購入したのだが、後になって中国から送られてくるため2週間以上かかることが分かった。ハロウィン当日まで5日前……間に合わない!

 

 仕方なく、ドン・キホーテに再度行くことにした。Tシャツはないが、パーカーはあったからだ。イラストも気に入らなかったがこの際妥協するしかない。ついでにうんこ帽子も買って、合計4000円弱。実際には間に合わなかった役に立たないTシャツを含めると6000円超の支出になるが…。

 

 当日、うんこパーカーを着て家を出たのだが、下校途中の小学生軍団と遭遇し、私を見た途端クスクスと笑われる。知っている者に笑われるのは良いが、知らないお子様連中に笑われるのは頭にくる。仕方ないので、いったん家に戻り、着替えることにした。あ~、面倒くさい。

 

 

<報われないうんこマン>

 園に着いて、すぐにうんこマンに仮装した。予想通り子どもたちには大ウケだった。

 しかし、ここでアクシデントが発生。三人いる調理師のうち、一人が体調を崩し早退したというのだ。調理で出すのは簡単なお菓子とはいえ、残された二人で保護者を含めた300人以上のお客を相手に切り盛りするのは難しい。そのため園長先生から、私に指令が下った。「皿洗いだけでも手伝って欲しい」と。

 

 結局、最初から最後まで調理室に籠ることになってしまい、なんのための仮装か意味がなくなってしまった。

 さらに、うんこマンの姿のまま調理室に居たため、それを目撃した保護者の一人が「うんこ姿で調理するというのは如何なものか」とクレームをつけてきたのだ。こっちは、あなたたち保護者にお菓子を提供するために仕方なくやっているというのに。なんでも正論を言えば許されると思っているクレーマーには、ほんとムカつく!

 

 さらに後日の反省会では、パートのおばちゃん保育士から「仮装で下品な人が出るので、来年からはテーマを持って仮装を統一しましょう」という意見が出る始末。若い保育士には好評だったが、洒落の分からないおばちゃんには不評だったらしい。

 

 結局、子供たちの仮装を見ることもできず、同僚との記念写真を撮ることもできず、反省会では槍玉にあげられ、苦労して買ってきた合計6000円超の仮装も活かされずにハロウィンは終わった。こんな後味の悪い散々なハロウィンはもうたくさん。それ以降、参加することをやめた。