酒にまつわる嫌な話 ~その1・体質~ | 生きてりゃ楽しい事もあるって!

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騙されやすく恋愛も浮気されてばかり…死んだら楽かなと思った事も
ある。でも人生をふり返ると「面白く感動した体験」の方が多い事に
気づいた。おかげで今は「生きてば楽しいこともある」と思う毎日。
ここでは人生の体験を通じて考えさせられた事をお伝えします。

 二十歳になった途端、堂々と酒を飲み始めた。すぐに顔が赤くなり眠気に襲われるが、初心者だから仕方ないと思っていた。そのうち慣れるようになる…そう思いゲロゲロ吐きながらも練習のつもりで飲み続けた。

 

 

 しかし、ある手術をする時に、直前の検査で看護師が「あなた、アルコールアレルギーなのね」と言われた。アルコールを付けた箇所が真っ赤になったのだ。いつまで経っても酒に慣れなかったのはこのせいだったのである。

 諦めがついた。そして、これを機に酒はコップ1杯しか飲まないようにした。おかげでコンパをやる時はいつも仕切り役だ。でも、割り勘の時は皆が気を利かしてくれた。

 

 ある時、先輩がこんなことを言ってきた。「酒が飲めないなんて不幸だなぁ。何が楽しみで生きてるんだ?」と。

 はぁ~? 何言ってんの? 逆に言ってやるよ。あんたは酒しか楽しみがないのかって。その方が不幸だろってね。

 酒を飲まなくても、世の中には美味しい飲み物や食べ物がある。楽しいことはいっぱいある。たいして酒が強くもないくせに、体裁だけで飲んでる奴らよりはましだと思う。

 酒豪ほど「飲める男は偉く、飲めない男は情けない」なんて言う奴が未だにいる。そんな奴は真の酒飲みではないだろ。がアルコールを受け付けない体質だと知ると「お子ちゃまですねぇ」とか、「ジュースにする?」と言ってからかってくるバカがいる。そんな時は意地になって、堂々とミルクを注文してやる。

 

 アルコールアレルギーで残念だったのは、“女のコを飲みに誘う”というシチュエーションを体験できなかったことかな。きっと神様が、「こいつは酒を飲んだら女にだらしなくなる」と思って試練を与えたのだろう。

 

[後記]

 そもそも下戸って言い方が失礼だ。酒に強い奴はそんなに偉いのか? 飲酒の強弱で人を差別する奴は人間のクズだ。