定点観測 | 生きてりゃ楽しい事もあるって!

生きてりゃ楽しい事もあるって!

騙されやすく恋愛も浮気されてばかり…死んだら楽かなと思った事も
ある。でも人生をふり返ると「面白く感動した体験」の方が多い事に
気づいた。おかげで今は「生きてば楽しいこともある」と思う毎日。
ここでは人生の体験を通じて考えさせられた事をお伝えします。

 街を歩いていて何か面白いことや変わったことが目に付くと、ふと立ち止まって定点観測をする癖がある。

 

<スタンプラリー>

 学園祭シーズン真っ只中の時、近所のM女子大に行ってきた。そこでは毎年子供達を対象にクイズ形式のスタンプラリーを実施している。大人には関係のないことなので関心などなかったのだが、たまたまクイズの書かれているスタンプ台を見つけたので読んでみた。

『問・ゴミを食べるトリはな~んだ?』

 すぐに「チリトリ」だと分かった。やはりお子様向けの問題だ。

 ちょうどそこへ、小学生高学年くらいの男児がやってきたので、ちゃんと解けるかどうかを見てみることにした。するとその子は「簡単じゃん」と言いながら「カラス」と書いた。

 

 確かに間違っちゃいない…。しかし、それは主催者側の意図する答えではない。そこではお節介にも「その答は違うよ」と教えてあげた。

「え~、なんで? ニュースでたよ。カラスがゴミを食べてるとこを

 確かに間違ってはいない。かつては石原元都知事も問題視してたしね。それにしても、なんという社会派の子供だ。

「それはそうだけどさ…」と戸惑いながらもは正解を教えてやった。

 すると「あ、なるほど…」と言いつつも、「それじゃあナゾナゾじゃないか。これにはクイズって書いてあるよ」と正論を言う。

 返す言葉がなかった…。

 

 

 じゃあ、他の子供達はどう答えるのだろう。関心を持ったは、そこでしばらく定点観測をすることにした。

 親が付き添うほどの小さい子供には分からなかったようだが、答えを教えてあげる親達は皆「チリトリ」と言っていた。ところが、友達同士や一人でやってくる子供達の答えを見てみると五人に一人が「カラス」と書いていた。

 思わず唸った。これはクイズの答えだからどうの、ナゾナゾの答えだからどうのという次元の問題ではない。東京のゴミ問題は本当に深刻なのだということを痛感させられた定点観測だった。

 

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<トイレ>

 駅のトイレを使用していてふと気づいたことがあった。それは、男のほとんどが手を洗っていないことだ。確かに前からそういうがいることは知っていた。なんぞは、子供の頃から手を洗う癖が身についているので、洗わない連中が理解できない。しかし、たらと目につくので定点観測を行なうことにした。

 

 場所は東京の営団地下鉄・K駅のトイレにした。JRのは汚いし臭すぎるので長く居るには耐えられないからだ。その点、営団地下鉄はまだいい

 時間は午前930分を挟んで約10分~15分。最初は多くのサンプルを抽出するために人の出入りが多い8時30分あたりを狙っていた。しかし、その時間帯の男達は何故かウコをする人間が非常に多くて、個室の前に行列ができている有り様。さすがに臭いがきついので避けたというわけだ。

 

 そして、観測の結果分かったことは、二人に一・五人は手を洗っていなかった…。こんなに多いとは…正直愕然とした。半分以上だよ! また、洗面台には向かうものの、髪を整えただけで手を洗わない奴もかなりいた。そこまで行ったならついでに洗えよ! ちなみに年齢層に差はなかった。カッコイイ奴もダサイ奴も関係なかった。

 それにしても、オチンチン触って手を洗わないがいかに多いかという事実を知って情けなくなった…。小便してる時、目に見えない小さな飛沫が跳ね返って手にかかってるんだぞ。分かってんの!

 こんな観測やらなきゃ良かった…。

 

 まだまだショックを受けたことがある。手を洗わずに出た一人が、すぐ側にある軽食スタンドでサンドイッチを手づかみで食べていたからだ。それは間接的な飲尿健康法にならないか?

 さらに別のもう一人は、外に待たせてあった女の子と手をつないで歩き出していた。可哀想な彼女…。なんも知らんと…。

 

 どうか世の男達よ、小便したら手を洗おうってば彼女達よ、彼氏には手洗いを励行させてくれ!