選挙報道に関して | 熱党のブログ

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先日行われた衆院選、小池百合子率いる希望の党が大きな話題となった。

選挙前には、多数の議席を得るのではないかと注目を浴びたが、小池氏の排除発言によって、希望の党は惨敗した、報じられている。

そして、選挙後も小池氏の責任追求に関する話題で盛り上がっている。

 

しかし、今回の希望の党の報道を見ていて、非常に危険なものを感じていた。

それは、完全にマスコミによって選挙が作られているということだ。

 

(最初に書いておくが、私は希望の党も小池百合子氏も支持はしていない。

小池百合子氏ご自身に対しては、嫌いではない。しかし、政治家としていまいち理念が見えず、総理大臣などにはなっていただきたくない方だと思っている。)

 

今回の小池氏のリベラル排除の発言は、果たしてマスコミが袋叩きにするような内容だったのか?

小池氏の発言は、ただの希望の党の代表として指針であって、その発言に対して不満を持ったのは、民進党の一部の議員だけのことである。

小池氏が国民を騙したり、欺くような発言をしたのであれば、それは、例え選挙期間中であっても、ヒートアップした批判の記事が出てもしかたないが、あくまで民進党の一部の議員の中で不満が出ただけのことだ。

にも関わらず、まるで悪者のような扱いの報道へと一気に切り替わった。

通常時であれば、今の日本のマスコミの幼稚さからすれば仕方ないが、選挙期間中にこの報道はよかったのか?

どこのマスコミがどのような報道をしたのかということではない部分がもっと恐ろしいことなのだ。

マスコミ全体に広がっている、「赤信号みんなで渡れば怖くない」ということがまかり通っているように感じる。

 

また、見ている国民も完全にそれに疑問を抱かず、選挙戦が続いていたように感じる。

マスコミ報道が過熱することは多々あることだ。国会議員の失言など、その言葉尻だけを取り上げ袋叩きにすることは日常茶飯事である。

しかし、今回の小池氏の件は、選挙期間中である。

過熱したスキャンダラスな報道は、控えるべきだろう。

もし、今回の小池氏の発言を、希望の党と民進党議員とのいざこざとしてだけ、事実を伝えていなければ、希望の党のイメージはここまで悪くなっていなかっただろう。

誰の目から見ても、民進党がリベラルと保守が混在していることで、支持が落ちてしまっていることは明らかである。小池氏はその部分をはっきりさせる必要があるとして、リベラル排除発言の指針を出したのだ。

それだけのこである。

 

そして、選挙後は落選した大量の方々が小池氏を攻め立てる流れの報道もある。

しかし、すでに人気がガタガタの民進党議員がそのまま民進党で出馬していても、当選できていたのか?

希望の党のイメージが良いままで、選挙戦に進んでも落選している議員は多かっただろうと思う。

 

それでも、今回は明らかに、公平さに欠けるマスコミの報道がなければ希望の党は、もう少しは議席を伸ばしていた可能性が高いと思う。

明らかに、マスコミ報道にって国政選挙が左右されているのだ。

テレビなどしばらく、電波を止めても良いくらいの罪ではないかと思う。

 

今のマスコミは、言葉を切り取った報道が多い。

ミクロの部分だけをクローズアップしてスキャンダラスに報道している。

しかし、大きく広い目で見た場合、今回の選挙期間中の報道は、各党の政策や公約を報道するのではなく、小池氏と希望の党で騒いでいただけだろう。

正直、ダラダラとした日中のワイドショーや夕方のニュースなど、選挙期間中は、各政党のトップなり議員を呼んで議論をさせる方がよほど国民の判断材料になるだろう。

選挙期間中は、なかなか国民に伝わらない国会内の議論をメディアで行えば良いと思う。

 

マスコミが愚かだと思うのは、自ら権力者の言葉尻を取り上げ、差別的発言だ!無責任だ!などと批判すればするほど、自らの首も絞めてしまい、今では過剰なコンプライアンス重視で何もできない、物事の本筋を正直な言葉で表現できない報道となっているのだ。

愚かで滑稽な姿である。

 

 

 

マスコミによって我々は情報を得る。そしてその情報で国民ひとりひとりが政治の判断する。

今の時代はそれが国民的議論でもある。

マスコミの情報は国民とって必要なものである。

日常の中で、国会議員による明らかな誤った発言を批判することは国民にとって必要なことも多い。

また、マスコミにもリベラルや保守など色があることも事実だ。

それぞれ、様々な角度から報道することも必要だろうと思う。

しかし、選挙など国民選択に関わる重要な時に関しては、一定の公平さが必要だろう。

新聞社やテレビ局は独自の観点で報道するのではなく、当事者を呼んで議論させれば良いだけのことだ。

その方が断然、国民のためになるだろう。

公共の電波を使っているのであれば、選挙期間中に数時間や1日くらいスポンサーを付けずに政治の議論をすれば良いのではないか?

それがマスコミにとっての最大の社会貢献だろう。

NHKの政見放送だけで、国民は判断できない。

 

 

そして、我々国民ももう少し、マスコミ報道を冷静に受け止める必要もあるだろう。

大きな力を持っているマスコミだが、事実上、国民がマスコミの審判を下す場所がないことで、やりたい放題になっていないか?

誤った報道をするマスコミに関しては、そこに出稿している広告主を批判するくらいのことは必要なのではないかと思っている。

 

 

日本の政治報道はなぜ「嘘八百」なのか (PHP新書)


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