受け皿 | 熱党のブログ

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先日行われた衆院選で多く聞かれた言葉。

「受け皿」

今回の選挙に関係なく、「受け皿」という言葉は選挙の度に聞かれる。

 

この「受け皿」って言葉を選挙で使ってることに違和感を感じる。

受け皿がないと選挙に出られない、勝てないって議員とか候補者ってことだろう。

そんな人間、そもそも、政治家になる資格はないのではないかと思う。

有能であったり人気があれば、無所属でも当選する。

受け皿を求めず、人気取りの為に裸踊りでもする候補者がいれば、そちらの方がよほど腹を括った政治家になるよな気もする。(極論であるが)

たとえ落選しようとも信念があれば、それを国民(選挙区)で訴え続ければ良いことだろう。

 

今回の選挙で、受け皿を求め、右往左往した元民進党の議員の多くが落選したが、この方々は何もなく民進党から出馬していたも果たして当選していたのか?

逆に保守票がさらに自民党一点集中となり、さらにひどい結果だったのではないかと思う。

 

 

受け皿側を見ても、受け皿状態となった政党は、これも消えていく。

民進党の立党時のメンバーはそれなに生き残っているが、途中から社民や旧社会党議員などの、受け皿政党となってしまっていた。

それが、今回の衆院崩壊へと繋がっている。

希望の党も、今回の選挙では、5名や10名程度の小さな政党からスタートしていれば将来、大きな政党に化ける可能性もあったと思うが、結局、民進党の受け皿になってしまった。

40名ほどはいる政党とはなったが、先は短いだろう。

 

世間では「受け皿」という言葉を使っているが、私は「駆け込み寺」だと思っている。

選挙が見えてきて、今後、政治家として食っていくことが厳しい議員が、飛び込む駆け込み寺だ。

今回の希望の党などまさにそのものであった。

寺側も貧乏な寺だったので、助けを求めてきた人間が多少の小銭を持っていたがために、本堂の扉を開けたが、あまりにも宗派の違う人が多かったために途中で扉を閉めた。入れなかった人間が、扉を叩いて「開けろ!開けろ!」と騒動を起こしたようなものである。

 

 

自民党、公明党、共産党。

この三党が日本の戦後の老舗だろう。

長く続くこと、老舗だから良いとも思わないが、これらの長らく続く政党に関して「受け皿」という言葉が使われることはほとんどない。

共産党など、同じ左派であっても、明確に他の左派やリベラルとは一線を引いている。ある意味で筋が通っている。(単純に共産党員=共産主義者であることが前提なのだろうが。)

 

「受け皿」なのか「駆け込み寺」のどちらでも良いが、今後も「受け皿」という表現はマスコミから流れてくるだろう。

それらの言葉を使われた政党や議員・候補者の大半は、将来的には消えていく存在であることを認識した上で我々国民も判断した方が良いだろう。

 

 

 

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