見誤ってはいけない今回の原発 | 熱党のブログ

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今回、浜岡原発の運転停止を首相自ら行い、その要請を中部電力は受け入れた。

個人的には、緊急時の対応と発電機の更なる強化で、運転は継続すべきだと考えています。
しかし100歩譲って、危険を回避するために運転停止を認めたとしても、今回の菅首相の対応はまったくもって卑怯、卑怯者以外の何者でもない。
また、マスコミも何もふかく掘り下げることなく、報道を続けている。

まず、今の政府の動きやマスコミの報道を見ていて、大きく見誤っていいる点がある。
それは、今回の福島原発の事故が「原発事故」としてとらえていることだ。
間接的には「原発事故」ではあるが、地震と津波で原発の中核部が事故をおこしたわけではない。
あくまで、発電機や壊れ、初動の判断の遅れで、給水が遅れ放射能が漏れたり建家が爆発したということが事実であり、津波や地震で直接、放射能が漏れ、建家が爆発したわけではない。
今の報道や政府の動きを見ていると、地震と津波で原発が破壊されたような報道、行動を取っています。
もちろん、二次的に放射能がもれ、大きな事故になっているので、原発自体の今後を見直す必要はあるが、根本の部分をちゃんと認識して判断し、また、世界へとメッセージを出していかなければ、今後、日本の経済や世界の中での日本の立場が大きく変わっていくだろう。(もちろん悪い方向へと)


そして、今回の浜岡原発の停止要請ですが、この一連の流れを見ていて、またもや、「卑怯者の手口」だと強く菅首相を批判します。

本当に国民の生命と財産を守るのであれば、「要請」ではなく強制的に中止させるべきだろう。
判断は結局、中部電力へと丸投げ。
今後、中部電力管轄地域は、節電や停電、失業、倒産と様々なことが出てくるだろう。また、今回の「要請」メッセージにより、世界から「日本の原発は危険!」とのレッテルを貼りなおされるだろう。
しかし、今後、半年、一年後、中部地域が経済的にガタガタになろうと、菅首相にとっては「僕ちんが判断したんじゃないんだも~ん。決めたのは中部電力だんだも~ん。」と、言い訳ができる形になるだろう。
「地域住民の安全のために、浜岡原発は即座に中止することを命じます。この中止に伴う責任は日本国政府の長である私、菅直人が責任を取ります!」
と、言って行うべきことだ。
中部電力も一度は決定を持ち越したものの、どうして鵜呑みにする形で受け入れたのか?
「浜岡原発は停止の方向で検討します。しかし、政府として、中止要請に対して、地域住民及び中部地域の方への説明を総理自ら行っていただいた上で結論をだす!」
と、言わないのか?
これを言えないところに、日本の電力会社の官僚的組織の悪い部分が出ているように思う。
こんなことをしていたら、中部電力自体が倒産するだろう。
それでも、中部電力の役員も誰も責任を取らないだろう。

政府もマスコミも官僚化した組織も、だれも責任を取らない。
責任を取るのは、何かあった際に、マスコミから袋だたきにされ責任追及され、悲惨な生涯を歩むことになる一般の中小企業の社長くらいだ。

これが、本当に民主主義社会なのか?