渡り鳥の試練~飛島探鳥記⑧~(ハヤブサ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

10月上旬、飛島で探鳥をします。

2泊3日で滞在しました。

 

3日間は長いようで、短かったです。

2日目の船が欠航してしまいました。

結果、探鳥者がほぼ同じメンバーに…

私を含めて、たったの4人でした。

 

広くはない島です。

すれ違う度に、情報を交換しました。

一種の連帯感が存在したと思います。

 

 

 

アドバイスをもとに、探鳥を続けました。

草地にカシラダカを発見します。

暫く待つと、採餌する姿が観れました。

 

 

 

 

ムシクイ類を見かけますが…

相変わらず、識別が困難です。

枝葉の中を素早く動き回っていました。

葉の裏に潜む昆虫を食べています。

 

 

 

 

ヒタキ類も見かけました。

このアングルでしか撮れなくて…

キビタキ♀かオオルリ♀と考えました。

無情にも、後ろ姿のまま飛び去ります。

 

 

 

 

別の鳥が、そのヒタキ類と争っていました。

正面を向いてくれましたが、逆光です。

コサメビタキよりも灰色味の強い鳥でした。

私は、サメビタキだと考えます。

その時は、独りだけの観察でしたが…

後に、別のCMも確認したとの事でした。

 

 

 

 

3日連続でモズを見た場所があります。

頭や上体に波模様がある、幼鳥でした。

成鳥と交代しながら、現れてくれます。

草地で盛んに虫を獲っていました。

 

 

 

飛島での探鳥中、気付いた事があります。

どの鳥も、餌探しに一生懸命でした。

南へ渡る途中だから当然でしょうが…

島の限られた資源を巡り、競っていました。

栄養補給も1つの試練です。

ノンビリとはしていられません。

 

 

 

また、異なる試練も待っています。

島の南側にある海辺での事でした。

海上に鋭い鳴き声が響き渡ります。

海に面した崖にハヤブサを見つけました。

 

 

 

島を発つ際、ここを通る必要があります。

ハヤブサも待ち構えているのでしょう。

この猛禽の鋭い眼と爪を避けねばなりません

体力、天候、栄養、天敵…

渡り鳥には様々な試練が待っていました。


渡るには、努力と忍耐と幸運が必要です。




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〜旅の小話⑧〜




最終日、帰路に就く時の事です。

定期船の出航を待っていました。

乗り遅れるわけにはいきません。

港には早めに着いて、待機しました。


売店に気になる商品を見つけます。

飛島の御当地アイスでした。

様々な味が用意されています。

『わかめ』『焼きのり』『すだち』…

あまり見ない味のラインナップです。


『ごどいも』なんかもありました。

ごどいもは、郷土野菜なのだそうです。

所謂、じゃがいも(男爵いも)なのだとか。

そんな中、興味を惹いたのはこちらでした。

 

 

 

『とびうお焼き干しだし』です。

パッケージが、強いインパクトでした。

『すだち』が一番無難な筈ですが…

そのインパクトに興味をもちます。

購入してその場で食べました。

ほのかに出汁を感じます。

美味しいアイスでした。

 

『すだち』は爽やかな味なのでしょう。

『わかめ』『焼きのり』も気になります。

同じ海藻なので、私に違いが分かるのか…


機会があれば、改めて試したいです。