非日常を求め〜飛島探鳥記①〜(オオミズナギドリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

今回から、しばらく探鳥記が続きます。

いつもより長文となり、画像も多いです。

ご注意下さい。

 

 

 

🏝️  🏝️  🏝️  🏝️  🏝️

 

 

 

10月上旬の事です。

未消化の休暇をとる事にしました。

家族もそれぞれ予定があります。

思いつき単身旅行を計画しました。

 

 

 

まずは山側に行く事を考えました。

「立山でライチョウと紅葉を楽しむ」

魅力的な旅行なのですが、熊が怖いです。

 

一転して、海側を考えてみました。

「トキの住む佐渡島を再訪する」

こちらも魅力的です。

幸運なら、迷鳥に会えるかもしれません。

日本海側の離島は、迷鳥が観察し易いです。

迷鳥狙いなら、粟島や飛島が良いかも…

 

結果、飛島への旅行を計画しました。

天候、移動手段、宿泊先を確認します。

シーズン前なのか、宿には空きがありました。

2泊3日を予定します。

 

 

 

初日、未明から車で山形県に向かいました。

高速道路を使いつつ、4時間弱かかります。

7時には船の発着する酒田港に着きました。

 

港の2階にある食堂で朝定食を頂きます。

脂ののった秋刀魚の塩焼きが美味でした。

アラ汁もボリュームたっぷりです。

これで500円とは驚きでした。

 

 

 

 

乗船時間9時半まで待ちますが…

まだ1時間以上あります。

勿体ないので、近所で探鳥しました。

 

浜辺でシギチを探しますが…

辛うじてトウネン1羽を見ただけでした。

なんとか電柱に猛禽も見つけます。

トビかと思いきや、ノスリでした。

南に渡る途中なのかもしれません。

 

 

 

 

ノスリが飛び去ると、小鳥が現れます。

ホオジロの群れのようでした。

1羽1羽をじっくりと観察します。

 

飛島ではホオジロ科の迷鳥も多いのだとか。

見過ごすわけにはいきません。

…こちらは普通のホオジロでした。

 

 

 

 

乗船時間となりました。

事前予約なので、手続きはスムーズです。

QRコードをかざして発券しました。

平日のためか、乗船客は少なめです。

釣り目的の方が多そうでした。

 

 

 

船内に座席はありますが…

私は甲板に出て、海を眺めます。

もちろん、海鳥が目当てでした。

酒田港を出港してから間もなくして…

ウミネコ以外の野鳥を見つけました。

オオミズナギドリです。

 

 

漁船の傍に漂う群れを見つけました。

 

 

 

海面を滑走路にして、飛び立ちます。

 

 

 

後ろ姿が中心でした。

船から逃げるため、仕方ありません。

 

 

 

たまに並走してくれました。

1羽1羽、羽の色合いが異なります。

 

 

 

私の他に、海鳥を撮る方はいません。

双眼鏡を持つ1組の老夫婦はいました。

野鳥撮影目的の人が少ない気がします。

訪問する時期を間違えたのかも…

心配しましたが、もう引き返せません。

 

日本海の離島で秋の渡り鳥を探します。

2泊3日を存分に楽しむつもりでした。

普段とは異なる出会いを期待します。

 

 

 

🛳️  🛳️  🛳️  🛳️  🛳️

 

 

 

〜旅の小話①〜

 

 

 

朝、酒田港での事です。

定期船「とびしま」が着岸していました。

可愛らしい絵でラッピングされています。

「飛島で羽を伸ばそう」と書かれていますが…

私には「飛島で羽を探そう」かもしれません。

 

 
 
 
港の待合室では、飛島の紹介があります。
マンガ『しあわせ鳥見んぐ』のコーナーも。
飛島が舞台の作品のようでした。
 

 

 

飛島に宿泊中、読む機会がありました。

宿には飛島関係の書籍が置いてあります。

滞在中、1巻だけ読み終えました。

…が、残念ながら飛島の事が出て来ません。

どうやら2巻以降に登場するようです。

 

聖地巡礼なのか、若い男性達を数名見ました。

皆、日帰りのようです。

野鳥、釣り、聖地巡礼…

興じる趣味は人それぞれです。