三宅島探鳥記⑦(二ホンイタチ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月中旬の事です。

三宅島に探鳥に来ました。

3泊3日のを予定しますが…

2日目は、1日中雨でした。

 

 

 

それでも、せっかくの三宅島です。

雨足の弱まる頃、少しだけ散策しました。

 

車通りの少ない林道を選んで歩きます。

アカコッコ♂が車道に出て来ました。

餌を探して歩きまわります。

歩き方は、ツグミに似ていました。

 

 

 

 

アカコッコ♀の姿もあります。

下の画像では右下に少し写っています。

2羽で仲良く過ごしていましたが…

暫くして、急に飛び去りました。

 

 

 

 

原因はこの野生動物です。

俊敏な動きで姿を現しました。

小さくて細長いけれど、ハンターです。

二ホンイタチでした。

 

 

 

 

三宅島ではよく見かけました。

多数が生息しているようです。

見た目は愛らしいのですが…

三宅島に住む野鳥たちの天敵です。

アカコッコを追って、茂みに消えました。

 

 

 

 

昔、鼠駆除のために導入されたそうです。

今では様々な生物の脅威となりました。

イタチ達に罪は無いのですけれど…

生態系のバランスは非常にデリケートです。

 

 

 

☔  ☔  ☔  ☔  ☔

 

 

 

雨は止む様子がありません。

観光名所は全て屋外でした。

翌日も雨の予報です。

 

「宿泊をキャンセルしても良いですよ」

 

宿のオーナーが提案してくれました。

1日早く、船で帰る選択肢もあります。

しかし、帰りの航路で海鳥を狙いたくて…

予定通りに宿泊する事にしました。

 

 

 

島の探鳥地をレンタカーで巡ります。

ただ、雨と風の影響で鳥見は難航しました。

大路池周辺の林の中に避難します。

木々が雨や風をある程度防いでくれました。

車の中で読書をしながら、野鳥を待ちます。

 

 

ようやく現れたのはタネコマドリでした。

雛鳥のために、餌を探しています。

親鳥にとっては、雨や風も関係ありません。

 

 


その後、何度か野鳥には会えました。

…が、撮影が可能な状況ではありません。

諦めて、島の観光名所を巡る事にします。

事前に宿の方に伺っていましたが…


「基本的に屋外ばかりなので、雨だと…」


結果、日帰り温泉でマッタリしました。

一応、傘をさしながら名所を回ります。

ただ、強風が吹くとダメでした。


鳥見旅行は天候に大きく左右されます。



 

🌋  🌋  🌋  🌋  🌋

 

 

 

~旅行の小話⑦~

 

 

 

2日目は、野鳥を断念しました。

三宅島の火山活動の足跡を辿ります。

初日は、美しくも荒々しい景観を見ました。

2日目、雨で移動が大変なので…

車からすぐに見て回れる場所を選びました。

その1つが、阿古小中学校跡です。

画像の右側に溶岩の痕跡がありました。

 

 

 

噴火の際、溶岩流に飲み込まれます。

1983年の事だそうです。

人的被害はないとのことですが…

火山活動の凄まじさが窺い知れます。

 

 

 

建物の中には入れません。

ただ、周辺を歩くことが出来ました。

自然に対する畏怖と畏敬の念が絶えません。