三宅島探鳥記③(タネコマドリ) | その日ばかりの野鳥観察

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山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月中旬、三宅島で探鳥しました。

 

ウチヤマセンニュウ、ツバメチドリ。

早朝から、珍しい種を観察します。

まだまだ始まったばかりでした。

 

 

 

アカコッコ館に到着します。

村営の自然観察施設でした。

駐車場から建物まで少し歩きますが…

その道に不意に現れた小鳥がいました。

タネコマドリです。

 

 

 

小虫を集めていました。

既に育雛しているのでしょう。

早々に茂みに消えてしまいました。

 

 

 

アカコッコ館で情報収集を終えます。

三宅島の野鳥情報が集まる場所でした。

島在住の野鳥好きが連絡をくれるのだとか。

三宅島の自然の紹介もありましたが…

まずは探鳥を優先しました。

 

すぐ傍に、大路池があります。

大昔に出来た火口湖なのだとか。

三宅島で最も有名な探鳥地でした。

周囲は約2kmで、散策路があります。

野鳥の密度も高く、遭遇率も高めでした。

ただ、緑も濃いため、撮影には苦労します。

 

 

 

聴き慣れた囀りを耳にしました。

囀りは、ミソサザイのソレです。

姿を探すと、一瞬だけ出て来ました。

モスケミソサザイです。

 

 

 

妙なネーミングでした。

どうやら、モスケとは人名のようです。

ミソサザイよりも色が濃いのだとか。

暗所のため、黒っぽく映ります。

違いはわかりませんでした。

 

 

 

頻繁に現れてくれたのはコマドリ♂でした。

…いえ、正しくはタネコマドリ♂です。

胸部の黒線が無いのが、識別点でした。

私からすると、ほぼコマドリ♂です。

 

 

 

 

島中の至る所で囀っていました。

宿泊先でも、囀りを耳にします。

まるで上高地を訪れたかのようでした。

 

 

夏鳥のコマドリと異なり、留鳥です。

かなりの数が生息しているようでした。

見かけたのは殆どが♂でしたが…

数は少ないものの、♀も見つけます。

 

 

 

 

何度見ても可愛い存在でした。

何度も現れますが、全く飽きません。

暗所を好むため、撮影難易度は高いです。

幾度も挑戦し、没写真を量産しました。

 

 

 

 

そんな過程を経た写真たちです。

ピン甘や解像の甘さは御容赦下さい。

 

 

 

 

餌付け等はされていません。

ありのままを観察できる喜びがあります。

 

アカコッコ館では保護活動もしていました。

微力ながら、寄付をさせて頂きます。

 

 

 

コインたち  コインたち  コインたち  コインたち  コインたち

 

 

 

〜旅行の小話③〜

 

 

 

この日、アカコッコ館の入館が無料でした。

12日に1度の、酉の日にあたるそうです。

 
 

 

因みに入館料は200円でした。

野鳥好きには料金以上の価値があります。

何となく申し訳ない気がしました。

一口1000円の募金活動をしていたので…

謹んで寄付させて頂きます。

 

特典の野鳥のピンバッジが魅力的でした。

アカコッコかカンムリウミスズメを選べます。

どちらも大切な三宅島の野鳥です。