1月下旬の事です。
市内の海岸で探鳥しました。
波と風の穏やかな日です。
海面に野鳥の姿はありません。
おそらく、沖で過ごしているのでしょう。
波の間に、何かが見え隠れしました。
ヒメウらしき細長い嘴を確認します。
正体を見極めようと目を凝らしていると…
「ピル…、ピルルルル…」
真後ろから鳴き声がしました。
振り返ると、砂浜が動いたように見えます。
いつの間にか、シロチドリが居ました。
私が気付かなかったのでしょう。
砂色の上体は、砂浜に溶け込みます。
カメラ位置を低くして撮りました。
1羽の♂は夏羽に換羽しています。
強くないですが、風が吹きました。
身体を丸くして、耐えています。
眼も閉じため、辛そうでしたが…
この日は、過ごし易い天候でした。
この個体は演技が上手です。
先程の♂夏羽が尾羽を上げます。
片足も上げて、バレリーナのポーズ。
排泄かと思いきや…、違うようです。
続いて、両翼を大きく広げました。
意外に翼の長さがあり、少し見切れます。
ストレッチをしていたのかもしれません。
あまり刺激しないよう、立ち去ります。
少し離れた場所から撮りました。
雪は融けましたが、漂着物が残っています。
遠くからだと、見分けは困難でした。
以前から居たミヤコドリを見ません。
積雪の頃、南に移動したのでしょう。
滞在する野鳥が徐々に変わりました。
春に向け、その変化を見守っています。