警戒心の強い(ミヤマガラス) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月中旬の事です。

上越市で探鳥をしました。

目的はハクガンです。




探し始めて暫くの後に発見します。

マガンの群れの中に数羽でした。

かなり遠いため、証拠写真です。




もっと大きな群れがいるはずでした。

他の場所を見て回る事にします。

途中、コウノトリ達を見つけました。

嬉しい出逢いです。




雪の残る田圃にカラスを見つけました。

期待して、車を近くの路肩に停めます。

車の中から観察しました。

 




ハシボソガラスが交じりますが…

大部分がミヤマガラスの群れでした。

左側がミヤマ、右側がハシボソです。

 

 

 


細くて尖く、基部が白い嘴が特徴です。

越冬のために大陸から渡ってきます。

二番穂や落穂を食べていました。

他のカラスに比べて、草食の印象です。

実際には、雑食なのだとか。

 

 



他のカラスに比べ、非常に臆病です。

人が近付くと、すぐに逃げ出しました。

かなり遠くても直ぐに警戒されます。

車の中からだと、あまり逃げません。

 

 


大きな音が鳴り、一斉に逃げ出しました。

すぐ近くの電線にとまります。

全部で100羽に満たない数でした。

ハシボソガラスが2割ほど混じります。

コクマルガラスは、居ませんでした。



積雪時期、黒い体は目立ちます。

一方、ハクガンは見つけ難くなりました。

車で探す際は注意して行なっています。

探鳥も、運転も。



 

🔥  🔥  🔥  🔥  🔥

 

 

 

~おまけ~




探鳥中、何度も大きな音が鳴り響きます。

「パーン!、…パーン!」

最初、カラス避けの空砲だと思いました。

実家で、よく聴いた音に似ていたからです。

しかし、音は不規則かつ連続でした。

怪訝に思い、音のする方に目をやります。

白煙が上がっていました。




よく見ると、炎も上がっています。

林のせいで、煙の発生地が確認できません。

一瞬、火事かと思いましたが…

実際には「塞の神」の行事です。



無病息災などを願う、小正月の神事でした。

沢山の藁や竹を組み上げて、焚き上げます。

スルメや餅などを焼いて食べるのだとか。

「どんど焼き」とも呼ばれます。

この日、彼方此方で煙が上がりました。

安全のため、消防の方も関わっています。



笑顔の子供たちとすれ違いました。

皆、「塞の神」に参加したのでしょう。

地域の行事として長く続いて欲しいです。