雪景の中の鸛(コウノトリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月中旬の事です。

上越市で探鳥をしました。



いつもの朝日池に立ち寄ります。

複数のCMが待機していました。

新潟県と長野県の方が半々くらいです。




池には数々のカモ類がいました。

マガンやオオヒシクイもいますが…

皆、池の反対側に群れていました。

加えて、目的のハクガンは不在です。




周辺に車で探しに行きました。

あわよくばミヤマガラスも見つかるかも…

1月早々に欲望丸出しです。




過去に群れていた場所を巡ります。

ふと、畔に大きな鳥を見つけました。

アオサギでもハクチョウでもありません。

コウノトリでした。


 

 

 

雪景色の中で観察したのは初めてです。

この夏、上越市で繁殖に成功しました。

ニュースで知ってはいましたが…

その家族かもしれないと思いました。

何故なら、次々と現れたからです。

用水路で餌を探していたのでしょう。

全部で5羽でした。





雪の上でカワウが休んでいます。

1羽のコウノトリがその中を歩きました。

カワウもそれなりに大きいはずですが…

やはり、サイズが違います。





近所の高齢男性に声をかけられました。

何を撮っているのかと尋ねられます。

コウノトリです、と答えると驚かれました。

 

「昨日も見たけど、サギだと思っていた」

 

どうやらコウノトリを見た事がない模様…

撮った画像で説明しました。

 

 

 

 

「この写真、もらえないかな?」

 

その方の求めに応じたかったのですが…

画像を渡そうにも手段がありません。

その方はガラケーでした。

LINEやmailを使った事がないのだとか。

画像を携帯のカメラで撮影しました。


喜んで貰えましたが、画質はいまひとつです。

私がモヤモヤしてしまいました。

 




コウノトリ全てに足環を確認します。

それぞれを確認して、照合しました。

順番に、

J239(♂、6歳、京丹後市出身)

J682(♀、2歳、鯖江市出身)

J792(?、1歳、上越市出身)

J793(?、1歳、上越市出身)

J795(?、1歳、上越市出身)

でした。


最初の2羽は親鳥ではありません。

残りは4兄弟のうちの3羽でした。

その親鳥はJ287とJ250です。


どういう経緯で群れる事になったか?

実の親鳥はどこに行ったのか?

色々と興味が尽きません。


モニタリングに協力します。

一般人の調査員として登録しました。

微力ながら、観察活動に貢献しています。