下山で楽しむ(ヤマドリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月2日、家族と低山に登りました。

ヤマガラやソウシチョウに会います。

十分に堪能した後に下山しました。

 

「こっちの道で帰ろう」

 

妻が下山ルートを指示してくれます。 

ずっと某アプリを確認していました。

何やら理由があるらしく…

リーダーに従って帰路につきました。

 

山頂付近では多くの人とすれ違いますが…

選んだ下山ルートでは誰とも会いません。

少し心配になりましたが…

素敵な出会いがありました。

 

 

 

「あ!いたよ!」

 

先頭を歩いていた妻が声を上げます。

前方から向かってくる野鳥がいました。

なんと、ヤマドリ♂です。

 

 

 

 

過去に2回見た事がありました。

その時は直ぐに逃げ去りましたが…

こんなに間近で見るのは初めてでした。

 

ヤマドリの方から近付いてきます。

「クッ…、ククッ…、クッ…」

鳴き声はニワトリに似ていました。

 

 

 

 

とても美しい野鳥です。

長い尾、複雑な羽模様、赤い肉垂…

1番目を奪われたのは背中でした。

光の加減で、黄金色に輝きます。

 

 

 

 

青葉や朽木の小虫を食べていました。

人間を恐れる様子はありません。

方向転換の時、尾羽が私に当たる距離です。

隣りにいた娘が、静かに興奮していました。

 

 

 

 

我々の周囲で採餌を続けています。

先に進もうと下山を再開した時でした。

我々を遮るようにヤマドリが動きます。

我々を危険だと判断したようでした。

身構え、唸り声をあげています。

 

 

 

 

すぐに来た道を戻りました。

幸いにも、襲いかかってはきません。

山道を戻って別ルートを選ぶのは辛いです。

しばらく様子を見守りました。

ヤマドリは我々を回り込んで後方に…

その隙に、下山する事が出来ました。

 

 

 

 

振り返ってヤマドリを確認します。

水溜りで水を飲んでました。

最後の1枚を撮影します。

 

 

 

 

この山道の脇に小さな沢がありました。

水は枯れていましたが…

窪地に残る水場があったようです。

ヤマドリが留まっていた理由かもしれません。

 

 

ヤマドリは縄張りを持ちます。

不用意に近付くと攻撃される事も。。。

山道だと、移動先が限られました。

嬉しい出会いでしたが、注意が必要です。

 

 

 

「ヤマドリに出会えるかもしれない」

 

事前に妻が某アプリで知っていた事でした。

ただ、遭遇頻度が高いわけではありません。

それでも、期待した通りになりました。

 

新年早々の嬉しい出来事です。