生命を啄む(ヤマガラ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

8月下旬の事です。

薄曇りですが、蒸し暑い日でした。

市内の自然公園を散策します。

 

 

 

小川の畔で、黒い蝶が吸水していました。

モンキアゲハのようです。

近くに、もう1匹を見つけました。

 

 

 

 


ミネラル成分を濾し取ります。

不要な水分を、腹部から排泄していました。

体を冷やしていたのかもしれません。

 

 

 

 

 

小さな池にアメンボを見つけます。

普段見かけるよりも大型でした。

オオアメンボという種だそうです。

触覚が大きく、立派でした。

 

 

 

 

公園の広場には紅い花が咲いています。

百日紅(サルスベリ)でした。

漢名の通り、長く花を楽しめます。

秋の野鳥と共に撮れたら嬉しいですが…

 

 

 

 

散策中、キビタキ幼鳥を見つけました。

木の高い位置なので、暫く下で待ちます。

すると、私の後ろが騒がしくなりました。

蝉の羽ばたく音が、激しく続いています。

 

 

何事かと目を向けると…

アブラゼミがヤマガラに襲われていました。

 

 

 

 

ゆっくりと位置を変えて観察します。

獲物を抑えつけ、啄んでいました。

 

 

 

 

 

 

いつもの、エゴノキの実を食べる要領です。

今回は生きている蝉でした。

自然の営みですが、アブラゼミに同情します。

 

 

 

 

ヤマガラが蝉の体を突き終えました。

動かなくなった蝉を落とします。

足元の枝で嘴を拭い、飛び去りました。

 

 

蝉の亡骸は別の生命の糧となるのでしょう。