赤い鳥の巣〜後編〜 | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

前回からの続きです。

投稿内容は数日前に作成しましたが…

一番伝えたい事を考えました。

赤い鳥の画像は不要だと判断します。

文章だけを残す事にしました。

 

 

 

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令和6年6月1日の事です。

赤い鳥の居場所を教えてもらいました。
既に抱卵しているようです。

数回の交代がありました。 

餌を運ばないため、孵化前のはずです。

巣の前にある止まり木で確認できました。

 

 

 

キツツキ類の古巣を利用するのだとか。

自分で広げる事も出来るそうです。

巣のある木は上部が折れ、朽ちていました。

生木よりも掘りやすいのかもしれません。

 

 

 

初めての観察は、とても嬉しかったです。

ただ、あまりにも目立つ場所でした。

皆、営巣放棄を心配します。

CM同士の情報網も侮れません。

情報を得て遠方から訪れた方がいました。

この巣の初認は5月29日頃だそうです。

 

 

 

また、気になる事がありました。

山道から観察しますが、草木が茂っています。

一部、人為的に折られた形跡を見つけました。

雑草ですが、マナー違反だと思います。

 
 
 

 

抱卵に2週間弱、育雛に2週間弱。

適当に、そんな検討をつけました。

雛が育てば、放棄のリスクは少ないはず…

雛が育ては、給餌も頻回となるはず…

そうすれば、短時間で観察機会も増えるはず…

6月下旬に再訪を予定しました。

 

 

 

後日、ネットづてに知ります。

営巣場所にCMが大勢来ている。

無断で下草を刈り、撮影場所を作った。

住民とトラブルがあり、警察が出動した。

営巣木が折れて、営巣放棄した。

どこまで本当かは分かりません。

 

 

 

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6月29日、現地を再び訪れました。

あれほど居たCMは、誰もいません。

また、前回は無かった空地が出来ています。

本格的な刈り込みに、ビックリしました。

草刈り機を使用したかのようです。

CMが持ち出すものじゃありません。

 

 

 

巣立ちには、まだ早い時期のはずです。

別の場所で出会ったCMに尋ねてみました。

 

「6月中旬頃、放棄したらしいですよ」

 

 

巷ではかなり有名な場所となったそうです。

多い日は30人を超える人で賑わったとか。

ネットで、赤い鳥を検索すると…

そこだと特定できる画像が沢山ありました。

赤い鳥に対して、申し訳無さが先に立ちます。

十中八九、営巣放棄は撮影者の影響でしょう。

私も撮影を楽しんだ身として、同罪でした。

 

 

 

自分の事を棚に上げるつもりはありません。

自身に至らぬ点がなかったか振り返ります。

距離、観察時間、ブランドの有無、騒音…

考えると、枚挙にいとまがありません。

 

「キョロロロロロロ〜」

 

あの鳴き声を聴く度に、思い出します。

悲しい鳴き声に聴こえるようになりました。

自分の野鳥観察を、改めて見直しています。