貝殻の摂取(ツバメ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月下旬、平日の夕方の事です。

仕事の後、海岸を散策しました。

 

 

 

いつもの場所でササゴイを見つけます。

何となく、違和感を覚えました。

この時は違和感の理由がわかりません。

 

 

 

 

もう1羽のササゴイが加わます。

違和感の正体は、足の色でした。

普段は黄色い足が、赤色に変わっています。

どうやら婚姻色のようでした。

調べてみると、繁殖期に赤くなるのだとか。

赤くならない個体もいるらしく、不思議です。

 

 

 

 

浜辺に近い草地での事です。

遠くにシロチドリを見つけました。

双眼鏡で確認していると…

偽傷行動を始めます。

 

 

翼を上げて、尾羽を地に擦っていました。

離れた場所に2羽の幼鳥を確認します。

そっと離れる事にしました。

ただ、双眼鏡で確認しないと分かりません。

私の裸眼視力だと見落としてしまいます。。

偽傷行動に騙される以前に、気付けません。

 

 

 

砂が露出した場所で、燕を見つけました。

よく見るとツバメとは異なる姿です。

慌ててカメラを構えました。

飛び去る姿しか撮れず、ブレブレ画像です。

コシアカツバメでした。

 

 

数年前に1度見たきりの存在です。

野鳥撮影を始めたばかりの頃でした。

懐かしく思います。

再び出会える事を願いました。

 

 

 

通常のツバメも見つけます。

砂地に降りて、巣材採集かと思いきや…

どうも様子が異なりました。

小さな白い物体を咥えています。

そして、そのまま飲み込んでしまいました。

 

 

 

 

すぐ傍にイワツバメもやって来ます。

こちらも白い物体を飲み込みました。

白い物体は、貝殻の破片のようです。

 

 

 

 

親鳥のカルシウム補給だと考えました。

産卵にはカルシウムが必要なはずです。

飼育中の鳥にも与えると聞いた事がありました。

ただ、帰宅後に調べてみると他にも可能性が。

 

 

1.雛鳥のカルシウム補給のため。

  成長にもカルシウムが必要です。

 

2.胃石として雛鳥に与える。

  胃袋で餌を磨り潰すのに必要だとか。

 

 

かぐや姫で知られる「竹取物語」を連想します。

かぐや姫に求婚する男性が沢山いました。

結婚の条件に無理難題を出しますが…

その1つに「燕の子安貝」があります。

燕が生むとされる宝貝で、安産のお守りだとか。

 

胃石やカルシウム補給としての役割…

昔話ですが、的を射ているのかもしれません。