シンガポール探鳥記①(キタカササギサイチョウ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

3月上旬の事です。

家族でシンガポールを旅行しました。

以前に計画しましたが、コロナ禍で延期に…

実に4年越しの念願達成となりました。

 

 

もちろん探鳥も楽しみます。

私の趣味に理解のある家族でした。

まるまる遊べるのは計3日です。

その午前中を探鳥に費やしました。

備忘録も兼ねて紹介したいと思います。

 

 

いつもより長文になるため、ご注意下さい。

 

 

 

🛫  🛫  🛬  🛬  🦁

 

 

 

格安航空会社のスクート航空を利用しました。

夕方に出発し、深夜に到着するフライトです。

しかし、空港で2時間以上待たされました。

飛行機の点検に遅れが発生したそうです。

出発時から、旅の予定が少し狂いました。

 

 

現地のホテルには現地時刻3時に到着します。

飛行時間は7時間程ですが、ほぼ眠るだけです。

到着時、私の家族はお疲れモードですが…

私は現地時刻7時から活動しました。

時間が惜しくてたまりません。

朝食を済ませ、探鳥を始めたのは7時半でした。

 

 

シンガポールは日本よりも1時間遅い。

1年を通して、気温は26~30℃と暑い。

季節は雨季(10~2月)と乾季(3~9月)。

乾季でも雨は降り、湿度は高く、雨具は必須。

赤道が近く、日の出は一年を通じて7時頃。

…などなど、事前に現地の状況を調べました。

 

 

初日のホテルはチャンギ空港から程近い所です。

多くの緑に囲まれ、都会の喧騒とは無縁でした。

海が近いため、海鳥も期待できそうです。

薄暗い時間帯から、様々な鳴き声がしました。

さすがは『ザ・南国』です。

 

 

探鳥を開始して早々に気付いた事がありました。

とにかく蒸し暑くて、汗が止まりません。

また、冷房の効いたホテルから出たので…

双眼鏡やカメラレンズが結露します。

事前に覚悟をしたつもりですが、想像以上でした。

カメラ機材が壊れないか心配になります。

レンズクリーナーで拭きつつの散策でした。

 

 

旅行中、最も多く見かけたのはこの鳥です。

ジャワハッカ(Javan Myna)でした。

ムクドリの仲間で、沖縄でも見かけるそうです。

ここでも外来種ですが、数が増えたのだとか。

在来種のインドハッカ(Cmmon Myna)もいます。

ですが、圧倒的に本種の方が多かったです。

 

 

 

 

海辺に向かう途中の住宅地での事でした。

大きな鳴き声が樹上から聴こえます。

「キャキャキャッ!」と、猿の鳴き声のよう…

その声の主を見つけて、声を失いました。

とんでもなく大きな嘴が枝に鎮座しています。

日本のカラスを優に超える大きさでした。

キタカササギサイチョウです。

(Oriental Pied Hornbill)

 

 

 

 

シンガポールで会いたい野鳥の1つでした。

初日の探鳥開始から10分も経たずに発見です。

ホテル傍の歩道で会えるとは想定外でした。

少し離れた場所に、もう1羽も見つけます。

色々なポーズを取ってくれました。

折角の機会ですが、結露が撮影の邪魔をします。

そのため、初回は撮影が出来ませんでした。

モタついているうちに、飛び去ってしまいます。

とても悔しかったですが、運良く再会できました。

この2枚の画像は、再会時に撮影したものです。

撮影後、嬉しくて何度も見返してしまいました。

 

 

 

 

チャンギ・ボードウォークを歩きます。

海沿いの木道で、林にも面していました。

ヤシの木やマングローブも生えています。

 

遠くの船に、見慣れたシルエットが。

カワセミの仲間、ナンヨウショウビンでした。

ここでは朝靄に邪魔をされ、鮮明さを欠きます。

 

 

 

 

そんな私の目の前を、燕が横切りました。

都合よく、傍の手摺に止まってくれます。

リュウキュウツバメ(Pacific swalllow)でした。

ツバメに比べて尾羽が短く、翼先を超えません。

何羽も周囲を飛び交っていました。

 

 

 

 

チャンギ・セーリングクラブまで歩きます。

途中、様々な小鳥やミサゴを見かけました。

撮影条件が悪く、掲載できない画像が多いです。

ただ、ナンヨウショウビンとは再会できました。

林の中に大きな声で鳴きながら飛んでいます。

頭上に止まるため、下から見上げました。

長い嘴の先に虫を捕えています。

 

 

 

近くには、もう1羽も見つけました。

求愛給餌をしていたわけでは無さそうです。

食性や習性についても知識不足でした。

未知の鳥が多く、初めての経験ばかりです。

情報量が多いですが、嬉しい悲鳴が止まりません。

 

まだ初日が始まったばかりです。

 

 

📷  🎒  📷  🎒  📷

 

 

 

~旅行の小話①~

 

 

 

旅行に際し、撮影には悩み事がありました。

それは『何を』『どう』持っていくのかです。

使い慣れた撮影機材はもちろん必要です。

予備バッテリー、予備SDカード、掃除道具…

双眼鏡、帽子、雨具も必須でした。

虫除けや日焼け止めも重要ですが、嵩張ります。

緩衝材代わりに、衣類を入れて代用しました。


カメラ等は預入荷物にはしたくありません。

粗雑に扱われて壊れたりするリスクがあります。

勿論、充電電池等は手荷物にせねばなりません。

カメラバックにまとめて入れたいのですが…

普段使用しているのはLowproの500AWⅡです。

サイズ的に持ち込み不可となるのが心配でした。

他の方のブログ等を参考にしましたが…

詳細を記載されたものが見つけられません。

 

 

因みに、Lowproの説明ではこうあります。

500AWⅡ以外は機内持ち込み可能(一部省略)」

 

航空会社の持ち込みサイズ(㎝)を確認しました。

『高さ54×幅38×奥行23:総直線寸法が115以下』

 

実測したカメラバックだとギリギリOKです。

『高さ52×幅32×奥行22』

 

Lowproの解説だと奥行だけが大きく違いました。

『高さ55×幅32.5×奥行32

 

 

実測した結果を信じて手荷物検査に臨みます。

肩紐や腰ベルトが余剰分として心配でしたが…

手荷物を計測される事はありませんでした。

結局、無事に手荷物検査を通過します。

帰りの便でも同様でした。

 

 

参考までに、持ち歩いた手荷物を紹介します。

 

【手荷物の内訳】

 

カメラ(SONY α7 Ⅲ)

超望遠レンズ(SEL200600 F5.6-6.3G)

標準ズームレンズ(F3.5-5.6/28-70)

✕1.4テレコンバーター

双眼鏡(モナークM7 10✕42)

充電器

予備バッテリー(外付け)

予備microSDカード✕4

レンズクリーナー✕たくさん

ブロアー

現地の野鳥図鑑(英語版)

長袖の薄着(スコーロン:foxfire)

薄手のウインドブレーカー(mont-bell)

 

 

以上に、帽子とWiFiルーター(レンタル)です。

小さなショルダーバッグも使用しました。

そちらには、飲み物や折畳み傘を入れます。

収納スペースにはまだ余裕がありました。

 

 

α7Ⅲはバッテリーの持ちが良かったです。

午前中のみであれば、電池は余裕でした。

結果、予備バッテリー(外付け)は不要でしたが…

スマホの予備バッテリーとして活躍します。

 

 

誤算だったのは長袖(スコーロン)です。

まず、暑すぎて長袖を着る気になれません。

むしろ、タオルを持参するのを忘れていました。

ハンカチを使用しますが、とても間に合いません。

また、シンガポールは蚊対策がなされています。

半袖で腕を露出しても刺されません。

ただ、日焼けだけはしてしまいました。

 

 

毎日雨が降りましたが、夕方のみです。

朝は晴れて、夕立ちが降るくらいでした。

午前中のみの探鳥には影響ありません。

 

再び訪れる事があれば、参考にしたいです。