雛祭りの頃に(ウソ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

3月2日の事でした。

昨晩に降った雪が、久し振りに積もります。

まだ冬を終われないと言わんばかりでした。




雪の残る地元の自然公園を散策します。 

休日ですが、散歩者は殆どいません。

強い風も吹くため、体感的には真冬です。

人気の無い広場にツグミを見つけました。

僅かに積もる雪が、良い雰囲気です。


 



思いがけず、微かな鳴き声を耳にしました。

口笛に似た鳴き声の主を探します。

思った通り、桜の樹に居ました。

ウソです。

 

 



当地では2月頃に姿を見かける野鳥でした。

年によっては、全く会えない時もあります。

私にとっては、雛祭りの頃に現れる野鳥でした。

甘酒を飲んだかのような桜色の頬が可愛いです。


 



ウソの目当ては、桜の蕾でした。

まだ花開く前の蕾を、次から次に貪ります。

花見を楽しみにする人々には大敵でした。

 




因みに、桜色の頬を持つのは♂です。

他の種に漏れず、♀は比較的地味でした。

全体的に白っぽく、頭部の黒が目立ちます。

他所では、コガラに間違えられていました。


 



全部で5羽を確認します。

数は多くないですが、嬉しい出逢いでした。

あまり沢山飛来すると、春の花見が大変です。

なかなかに悩ましい、ウソ達との邂逅でした。