変化する翼鏡(コガモ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

1月中旬、市内の池に行きました。

ここにはハクチョウやカモが飛来します。

この日も賑わっていました。

 

 

オオハクチョウ、マガモ、ホシハジロ…

様々な水鳥が観察できます。

中でも目を惹かれたのはコガモ♂でした。

頭部のレンガ色や緑色が綺麗ですが…

腹部や体の模様も美しく目に映りました。

 

 

 

こちらはコガモ♀です。

他のカモ類同様に♀は地味です。

 

 

 

淡い日差しの中、♂の翼鏡が輝きました。

日の当たり方で色が変化(へんげ)します。

青紫~緑と、こちらも綺麗でした。

 

 

 

白っぽい三角形(下尾筒両側)があります。

この部分を♀に見せつけて求愛するのだとか。

個人的には、翼鏡の美しさの方が良いのですが…

コガモ同士の注目点は異なるのですね。

 

 

池の外れに、数羽のマガモ♂を見つけます。

1羽だけ、他と異なる♂が居ました。

頭部の緑色が斑で、嘴に黒色が混じります。

体の模様はマガモ♂のそれでした。

 

 

 

観察頻度の高い順に候補を挙げました。

①、♂のエクリプス

②、カルガモとの交雑種(マルガモ)

③、♀の雄化個体

 

 

それぞれを考察してみます。

①ならば、嘴は真っ黄色のはずです。

②ならば、嘴はカルガモに似るはずです。

カルガモの嘴は黒く、先端のみ黄色です。

 

結果、③の♀の雄化個体を最も疑いました。

 

 

違和感に気付くと、考える楽しみがあります。

よく見る種ですが、注意深く観察したいです。


 

~おまけ~

 

参考までに、通常のマガモ♀。