2023年最後のライファー(コクガン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

12月下旬の事です。

市内の海岸を散策しました。

冬の日本海は、荒波のイメージです。

間違いではありませんが、凪の日もあります。

 

 

この日はソコソコに荒れていました。

しかし、こんな日こそ期待が高まります。

海鳥が浜辺に避難しているかもしれません。

滅多にお目にはかかれませんが…

 

 

新年まで残り1週間をきった日でした。

今年最後のライファーと出会います。

ヒドリガモの群れに交じっていました。

黒い体に白い首輪のある野鳥、コクガンです。

(左端にはイソヒヨドリが友情出演中)

 

 

 

波飛沫が舞うため鮮明ではありません。

沖合の岩場なので距離もあります。

それでも、可能な限り接近しました。

 

 

 

岩場の下には、海藻がたくさん生えています。

ヒドリガモと同様に海藻を食べていました。

海藻を嘴からぶら下げながら、なおも探します。

大食漢のようでした。

 

 

 

繁殖地はシベリア東部ですが、冬季に南下します。

日本では東北地方以北に飛来するのだとか。

生息地の減少や乱獲などにより、数が減っています。

日本では天然記念物に指定されているそうです。

 

 

 

しばらくは穏やかに皆で採餌していました。

突然、ヒドリガモが一斉に飛び立ちます。

コクガンも一緒に飛び立ちました。

ヒドリガモは近場の海面に着水しますが…

コクガンはそのまま飛び去ってしまいました。

 

 

ヒドリガモよりも体は大きいのですが…

肝っ玉は小さいようでした。

それも、自然界では大切な事ですね。