12月下旬の事です。
市内の海岸を散策しました。
冬の日本海は、荒波のイメージです。
間違いではありませんが、凪の日もあります。
この日はソコソコに荒れていました。
しかし、こんな日こそ期待が高まります。
海鳥が浜辺に避難しているかもしれません。
滅多にお目にはかかれませんが…
新年まで残り1週間をきった日でした。
今年最後のライファーと出会います。
ヒドリガモの群れに交じっていました。
黒い体に白い首輪のある野鳥、コクガンです。
(左端にはイソヒヨドリが友情出演中)
波飛沫が舞うため鮮明ではありません。
沖合の岩場なので距離もあります。
それでも、可能な限り接近しました。
岩場の下には、海藻がたくさん生えています。
ヒドリガモと同様に海藻を食べていました。
海藻を嘴からぶら下げながら、なおも探します。
大食漢のようでした。
繁殖地はシベリア東部ですが、冬季に南下します。
日本では東北地方以北に飛来するのだとか。
生息地の減少や乱獲などにより、数が減っています。
日本では天然記念物に指定されているそうです。
しばらくは穏やかに皆で採餌していました。
突然、ヒドリガモが一斉に飛び立ちます。
コクガンも一緒に飛び立ちました。
ヒドリガモは近場の海面に着水しますが…
コクガンはそのまま飛び去ってしまいました。
ヒドリガモよりも体は大きいのですが…
肝っ玉は小さいようでした。
それも、自然界では大切な事ですね。