12月24日の事でした。
世間は賑わいを見せているのでしょう。
クリスマス・イブです。
私は独りで探鳥を楽しみました。
最近は日が短くなり、出勤時も周囲は暗いです。
これでは早朝の散策は出来ません。
休日を利用しますが、雨や雪が邪魔します。
この日は、幸いにも曇り空でした。
久し振りにいつもの公園を散策します。
先日に降った雪で、膝下まで覆われていました。
雪道となる散策路を、冬用長靴で踏み締めます。
散策路の周囲は地肌が点々と露出していました。
斜面、小川、植木の根元などに僅かな地面が…
その1つから、数羽の鳥が飛び出します。
目の前にある、雪の残る枝にとまりました。
アトリです。
雪の無い場所で餌を探していました。
かなりの数が隠れていたようです。
静かに待つと、何十羽もやって来ました。
小川の傍にある、苔むした岩にもとまります。
何かを見つけ、食べていました。
斜面には30羽以上が群れています。
皆、一様に餌を啄んでいました。
ここには食べる物が豊富なようです。
雪の消えた、狭い側溝を歩き寄ってきました。
見守っていると5m程の距離まで来てくれます。
頬張っているのは、モミジの種のようでした。
一生懸命に嘴を動かしています。
小枝に残る種を食べる個体もいました。
そのまま雪や氷が融けてできた露も飲みます。
別の斜面で餌を探す個体もいました。
嘴には何かが付着しています。
何を食べていたのでしょう?
私の周囲で、賑やかなアトリの宴が続きます。
時が経つのを忘れて、観察と撮影を続けました。
気が付くと、足の指先の感覚がありません。
雪の中に長靴を埋めっぱなしでした。
防寒用具の準備は重要です。