慎ましやかな(カヤクグリ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

12月10日の事です(投稿3回目)。

長野県の林道で探鳥をしました。

無事、目的の鳥を見つけます。

 

 

目的の鳥、オオマシコ。

 

 

ついでに見つけた、ベニマシコ。

 

 

オオマシコの観察後の事です。

CMさん達が、方々に散りました。

私は撮影画像の確認のため、その場に留まります。

図らずも、暫しの静けさが訪れました。

すると、眼の前の茂みから小さな音がします。


ガサ………、ガササ………、カサ………

 

耳を澄まして目を凝らし、音源を探しました。

ネズミやイタチかもしれません。

しばらく待つと、黒っぽい鳥が現れました。

カヤクグリです。

 

 

 

下草を潜り抜けて来ました。

その名の通りです。

全く鳴かず、大きな動きもありません。

慎ましやかな登場でした。

 

 

 

昨年の夏、高山で初めて出会って以来です。

冬季は低山や平地に移動するとは知っていました。

思いがけず出会えて嬉しかったです。

息を殺して待つと、明るい場所に来てくれました。

 

 

 

近くに居たCMさんに手や指で合図しました。

一緒に、静かに、動向を見守ります。

茂みの辺縁を行き来しながら採餌していました。

暫くの後、再び茂みに姿を消します。

枯れ葉を踏む、慎ましやかな音も消えました。

お披露目は終了です。

 

 

 

オオマシコのような鮮やかな紅色。

カヤクグリのような控えめな黒茶色。

対照的ですが、どちらも魅力的です。

 

 

【この地で観察できた野鳥】(順不同)

イスカ、ジョウビタキ、ホオジロ、シジュウカラ、

ヒガラ、エナガ、ヤマガラ、オオマシコ、アトリ、

カシラダカ、ベニマシコ、カヤクグリ、コゲラ、

ハシボソガラス

 

計14種