5月21日の事です。
この週末は贅沢三昧でした。
上高地からの帰り道、戸隠に1泊します。
コマドリに続いて、コルリも狙いました。
因みに、決めたのは前日です。
コマドリに会えなかった場合に備えて、上高地にもう1泊するつもりでした。
念願が叶ったので、予定を組み直します。
午前5時頃から散策を始めました。
早々に、キセキレイやアカゲラ等を見つけます。
しかし、この日はコルリに目標を絞りました。
以前、見つけたポイントで待ちます。
同じ目的のカメラマンが2人程いました。
軽く挨拶を済ませて、耳も済ませますが…
ミソサザイが大音量で囀っていました。
目的のコルリも囀りますが、まだ遠いです。
変化があったのは午前7時前頃でした。
かなり近くで、コルリの囀りを確認します。
8人に増えたカメラマン達に緊張が走りました。
声のする方向の、茂みの周囲を探します。
皆で20分近く探しますが、見つかりません。
茂みに隠れたままだと思っていました。
そんな時の事です。
隣にいた男性に、尋ねられました。
「あれ、ゴジュウカラでしょうか?」
指さす方向、我々の頭上に双眼鏡を向けました。
「あ、、、コルリですね、、、」
コルリは笹の生い茂る林床を好みます。
後に調べると、高木にも留まるそうです。
今まで見てきた写真は地上ばかりだったので…
一生懸命、地上付近を探していました。
皆で苦笑しながら、撮影を開始します。
全体的に青味の淡い個体でした。
胸部に黄色味があり、翼にも褐色が混じります。
おそらく、♂若鳥なのでしょう。
常連らしき方は、「汚い青色だ」と言いますが…
コルリに対して、失礼だと思ってしまいます。
ハッキリと観察できるだけで満足でした。
40分以上、枝の上に留まってくれます。
ようやく地上にも降りて来てくれますが…
素早い動きなので、ピンボケばかりでした。
地上に降りたのは、1分にも満たない時間です。
再び、頭上で囀り始めました。
空抜けや枝被りを避けて、位置を調整します。
カメラマンも10人以上に増えました。
小学生くらいの親子連れも見かけます。
互いに場所を譲り合いながら、観察を続けました。
結局、午前8時30分まで出ずっぱりでした。
1時間以上も観察できるとは驚きです。
十分に堪能したので、他を散策する事にしました。
別のポイントも回りますが、こちらは空振りです。
先日のコマドリに続き、コルリも観察しました。
ともにヒタキ科ノゴマ属の野鳥です。
ノゴマ(北海道)とアカヒゲ(沖縄)もですが…
こちらは、簡単には出会えなさそうです。