5月20日、上高地での散策2日目の事です。
早朝散策の後、ホテルに戻って朝食を摂りました。
散策に備えて、しっかりと食べる事にします。
実は、お昼の弁当サービスを頼むつもりでした。
前日に申し込みますが、受付は終了したとの事…
時間が惜しいので、昼食を抜きにする事にします。
そのため、朝御飯は残さず食べきりました。
お櫃の御飯も、米一粒残しません。
携帯食もあるので、お昼は何とかなるでしょう。
チェックアウトの後、野鳥散策を再開します。
前日のコマドリポイントに向かいました。
良い天気なので、撮影条件は良さそうです。
途中、カメラマンと何人も出会いました。
挨拶と簡単な情報交換をします。
やはり、目的は同じのようです。
目的地に着くと、まだ誰も居ません。
すぐにコマドリの囀りが聴こえました。
喜び勇んでカメラを準備し、出現に備えますが…
突然、私の消化器官も『囀り』始めます。
朝食を食べすぎた影響かもしれません。
トイレは済ませてきたのですが…
急いで、最寄りのお手洗いを探しました。
しかし、徒歩で20分はかかりそうです。
胃腸薬として正露丸を持参しましたが…
この日、一番の苦行となりました。
~しばらくお待ちください~
この時期の上高地にはニリンソウが咲きます。
群生している場所では、見応えがありました。
注意深く探すとミドリニリンソウも在るのだとか。
四葉のクローバーのようなものでしょうか?
私には見つけられませんでした。
少しピンク色が残るもの。
花びらが5枚ではなく、7枚のもの。
可憐な花にも、繊細な個性がありました。





さて、身も心もリフレッシュ出来ました。
再びコマドリの所へ向かいます。
既に、他のカメラマンも集まっていました。
早々に、笹に隠れた倒木で囀る姿を見つけます。
時折、見晴らしの良い場所に出て来てくれました。
葉の陰になりますが、風が吹くと陽が差します。
鮮やかな橙色が、目に眩しく感じました。
この日も、散策路の左右に2羽を確認しました。
私を含めた7人くらいのカメラマンで観察します。
互いに撮影場所を譲り合いながら過ごしました。
ハイキングの方々に、何事かと尋ねられます。
フィールドスコープを貸している方もいました。
私はスマホに移した画像を見せて説明します。
それぞれに、感想を口にしてくれました。
「まぁ!可愛い!」
「お土産屋で売っていたぬいぐるみのヤツ!」
喜びを共有できて、嬉しかったです。
1羽のコマドリが奇妙な動きをしました。
倒木の上で尾羽を上げ、翼を広げます。
同じ場所を行ったり来たり…
昔テレビで見たフウチョウの動きに似ています。
コマドリの求愛ダンスでした。
♀の姿はありませんが、近くに居るのかも。
皆で興奮しながら静かに見守りました。
やはり、お相手は不在のようです。
詳しくはないのですが、練習なのかも。。。
たった2分程の、短い時間でした。
最後は、すぐそばの藪の中に入ってしまいます。
長年通っているという方が言いました。
「こんな動き、初めて見たよ」
貴重な瞬間を観察できたようです。
カメラマン達とも、静かに歓談を楽しみます。
皆さん、京都や奈良から訪れた方々のようでした。
御夫婦で、テント泊 etc、楽しみ方は其々です。
コマドリが姿を現す度に、歓談を中断しました。
全体的には、撮影時間の方が長かったと思います。
それぐらいに、大サービスをしてくれました。
距離は15~30m位です。
10m以内に近付いてくれた事もありました。
この2羽以外にも、遠くで囀りが聴こえます。
「ヒン、カラカラカラ~♪」