小雨と雨と(ハリオアマツバメ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

5月14日の事です。

前日に深酒をしてしまいました。

久し振りの知人達との会食は楽しかったのですが…

翌日の活動開始はお昼からでした。

半日を無駄にしてしまったと後悔します。


 

空は、今にも泣き出しそうな天気でした。

それでも、雨を覚悟で鳥見に行く事にします。

 

 

いつもの自然公園は、静かなものでした。

数組の親子連れが居るだけです。

野鳥には期待できそうにありません。

散歩のつもりで園内をまわります。



木々の中に、コサメビタキを見つけました。

ちょうど、小雨(コサメ)の降りだした頃です。

 

 

 

散策も程々に、撤収しようとした時でした。

空に燕らしき影が飛んでいるのを見かけます。

ただ、シルエットが異なるように感じました。

もしやと思い、撮影します。

 

 

 

何羽も飛び交いますが、上手く捉えられません。

何度も挑戦して、ようやく撮(と)らえました。

ハリオアマツバメでした。

 

 

 

存在は知っていましたが、初見初撮りです。

あいにくの天気の中でしたが、嬉しい発見でした。

白と黒の2色で統一されたツバメです。

イワツバメと同様に、ペンギンに似ています。

 

 

 

因みに、大きさを比較すると…

ハリオアマツバメ(21㎝)

ツバメ(17㎝)

イワツバメ(13㎝)

となります。

 

 

短い尾羽の先に針のような突起があります。

名前の由来ですが、綺麗には撮れませんでした。

 

 

 

小雨の中、空に向かってカメラを構えていました。

遠くで帰り支度をする親子連れの視線を感じます。

 

子「ねぇ、ママ。あの人、何しているの?」

母「シッ! 見ちゃいけません。」

子「雨の中で、何か振り回しているよ?」

母「おじさんは、何かと戦っているのよ。」

 

そんな会話が、私の頭の中で繰り広げられます。

全て私の妄想ですが。。。

 

 

観察を続ける中、もう1つ気付いた事があります。

別の種も混じっていました。

針尾(ハリオ)ではない、無印のアマツバメです。

 

 

空抜けなので、非常に分かりにくいのですが…

うろこ状の腹部、長い尾羽が確認できました。

こちらも、初見初撮りの野鳥さんです。


「燕が低く飛ぶと雨が降る」を御存じでしょうか?

アマツバメの名は、この言葉に由来するそうです。

確かに、雨の日に出会いました。。。

 

 

ともに渡り期に観察できる野鳥です。

そして、ともに私にとってのライファーでした。

雨の中の探鳥でしたが、貴重な出会いに感謝です。

 

 

この2種で200種を達成しました。

ただ、数に拘るつもりはあまりありません。

地元での偶然の出会いが、最高の楽しみです。