菜の花と(ヘラサギ) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

4月9日の事です。

福島潟と瓢湖に行きました。

毎年、ツルシギが瓢湖に立ち寄ります。

今年も会いに行く事にしました。

 

 

いつもは瓢湖が先ですが、今回は逆にしてみます。

朝、7時くらいに福島潟に到着しました。

菜の花が、ちょうど満開の時期のようです。

とても綺麗でした。

 

 

到着早々に、ムクドリの群れを見つけます。

菜の花を背景に撮ろうとして、移動した時でした。

離れた場所に1羽の白鷺を見つけます。

最初、遠目にはコサギだと思いました。

しかし、採餌の動作で気付きます。

ヘラサギでした。

 

 

 

コサギは獲物に対して、一直線で狙います。

ヘラサギは嘴で水中を弄るように左右に振りながら、歩いて獲物を探します。

福島潟のHPに確認情報が載っていましたが、まさか最初に出会えるとは思いませんでした。

 

 

私以外には誰もいません。

存分に一人観察会を楽しみました。

 

 

しばらく餌を探した後、沼から出て来ました。

背景の菜の花畑が、春らしいです。

 

 

 

ダイサギやコサギもやって来ました。

ただ、あまり仲は良くはなさそうです。

他の白鷺から離れて、過ごしていました。

 

 

ヘラサギはペリカン目トキ科です。

ダイサギもペリカン目ですが、サギ科です。

ヘラサギの方が、少し体型がズングリしていました。

 

 

飛ぶ時も、サギの仲間と違い、首を曲げません。

ミサゴが上空に来た際に、飛び立ってしまいます。

 

 

 

しばらく、他の野鳥を探していました。

コチドリ、タシギ、ツルシギ、ハマシギ…

よく探すと、沼地には様々な野鳥が潜んでいます。

 

 

30分程で、ヘラサギが戻ってきました。

私の近くに着陸してくれます。

少しこちらを気にしているようでした。

 

 

 

名前の由来である特徴的な嘴です。

休憩ポーズだと嘴は判別できません。

ただ、サギの仲間の休憩ポーズとは異なります。

どちらかといえば、カモやシギチに似ていました。

 

 

 

後になって気付きましたが、若鳥のようでした。

嘴に赤味が残り、翼の先が黒いのが特徴です。

 

 

 

これほど近くでヘラサギを見たのは初めてでした。

初見は、昨年の春に藤前干潟と記憶しています。

当時のブログを見返すと、「次回はもっと近くで〜」と綴っていました。

本人すらも忘れていた願いが叶い、良かったです。