20:1(キレンジャク) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

先週の事です。

長野県の自然公園にて野鳥散策をしました。

 

 

目的はレンジャク類です。

捨てられたリンゴに群がっているのを見つけました。

殆どがヒレンジャクでした。

 

 

 

この公園の職員らしき人から教えてもらいます。

群れの中にキレンジャクもいるとの事でした。

根気よく探すと、右側に黄色い尾羽を見つけます。


 

 

キレンジャクです。

ヒレンジャクに交じり、果実を啄んでいました。

新鮮なリンゴよりも、傷んだ物を好んでいます。

傷んでいる方が、柔らかくて食べやすいのかも。

 

 

 

両者を比べてみました。

尾羽の色の違いが一番の特徴です。

また、黒い過眼線が冠羽に至るのがヒレンジャク。

 

 

 

過眼線が冠羽に至らないのがキレンジャクです。

そして、キレンジャクの初列雨覆先端と次列風切先端は白く、初列風切先端に黄色斑があります。

 

 

 

この群れにおける数も比べてみました。

緋:黄=20:1といった感じです。

たまにヒヨドリやツグミも交っていました。

 

 

 

レンジャク達との距離は20mくらいです。

行ったり来たりを繰り返していました。

時に、ツグミやヒヨドリに追い立てられます。

神経質な個体も、大胆な個体もいるようでした。

いつまででも見ていられそうです。

結局、1時間程を過ごしました。

 

 

レンジャク達に満足して、帰ろうとした時です。

再び公園の職員さんが声をかけてくれました。

「今なら多分、あっちにミヤマホオジロがいるよ」

 

有り難く、野鳥散策を続ける事にしました。