大雪の年ほど(ハクガン) | その日ばかりの野鳥観察

その日ばかりの野鳥観察

山あり海あり川ありの自然に恵まれた新潟県中越地方で、野鳥を観察しています。
出会った野鳥を、気ままに紹介したいと思います。

2月23日(天皇誕生日)の事です。

国民の休日を利用して、朝日池に行きました。

先日も訪問しましたが、ハクガンを見ていません。

まだ居たらいいな…、くらいの軽い気持ちでした。

 

 

朝日池にはいつものカモ類がいました。

オジロワシ狙いの方が数人、三脚を立てています。

少し珍しいのは、ハジロカイツブリくらいでした。

撮影していると、遠くに30羽くらいの群れが…

もしやと思い、双眼鏡で確認しました。

ハクガンです。

 

 

 

傍にいた方にも声をかけ、一緒に眺めました。

少し離れた場所に着陸するのを確認します。

車で近付けそうなので、傍へ向かう事にしました。

 

 

100m以上離れた場所からの観察です。

ハクガンは、マガンとともに餌を摂っていました。

画像に映りませんが、オオヒシクイも2羽います。

 

 

 

数羽ずつ、ハクガンやマガンが合流しました。

思った以上にハクガンは飛来していたようです。

 

 

 

一緒に観察していた県外の方と話しました。

ハクガンもオオヒシクイも初見初撮りなのだとか。

共通の知人がいる事も発覚します。

鳥見をしていると、少しずつ知り合いが増えました。

独りの観察では気付けない事があります。

色々と教えて頂ける、良い機会だと思っています。

 

 

途中、地元の散歩者に声をかけられました。

「今年はハクガンが多く来ているね」

しばらく話をしていましたが、ふと気づきます。

道に車を止めたのを、暗に咎められたのかも…

恐る恐る尋ねると、笑顔で応じてもらえました。

「広い道だし、車も少ないし、構わないよ」

「先日まで雪捨て場だったけど、雪も解けたしね」

「鳥を驚かせちゃ悪いから、違う道を行くよ」

最後は、私たちに気を遣って頂きました。

 

 

ハクガンの群れに、動きがあります。

マガンと共に、歩いて隣の田圃へ移動しました。

畦道を歩く姿は、小学生の登校班のようです。

 

 

 

遠くに移動したため、私も移動する事にします。

先日のミヤマガラスの群れを探す事にしました。

コクマルガラスも居るといいのですが…

 

 

田園風景の中、車を走らせます。

方々で、コハクチョウの群れを見つけました。

田圃に雪がありますが、大部分が融けています。

北帰行に備えて、栄養を貯めているのでしょう。

 

 

 

周囲を車で走ってみました。

が、ミヤマガラスは見つけられません。

先程のハクガン達の場所へ戻る事にします。

 

 

ハクガン達は、少しずつ移動していました。

車道から近い場所に居る個体もいます。

それでも、50mは離れていました。

 

 

右側は成鳥ですが、左は若鳥のようです

首にはまだ黒っぽい部分が残っていました。

成鳥へなるにつれて、純白の羽に換わります。

 

 

無事、今季もハクガンに出会えました。

来年も来てくれると嬉しいです。

ただ、大雪の年ほど南下すると聞いた事があります。

大雪はちょっと…